下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

結婚と家族のこれから を読んだ

結婚について勉強しようシリーズ第三弾として読んだ。

前回はこれ: 結婚さえできればいいと思っていたけど を読んだ - 下林明正のブログ

以下個人的な感想で、本の内容に関することや個人の考えがごっちゃになってるので注意。

  • これまで読んだ本とはまた全然違う切り口の本で、学術的というか、歴史的というか、そういうノリの本
  • なので、自分自身の結婚について考える場合は価値観の相対的なズレを測るのに使う、みたいな印象
  • あんまり自分の指向性について気を払ったことは無かったけど、どうやら自分はこの本によると比較的リベラル的な価値観を持っているようだった
    • けどそれなりに保守的なところもあるので、比較的という程度
  • 結婚に関する制度は基本的にその時代の「生活基盤」をベースに解釈できる、と読み取った
  • 現代の世界的・世間的な共働きはそれぞれの自立というよりは「2人でなんとか食って行く」ものということだった
    • 多分、自分ももし子供を育てたりしはじめるとそうなるだろう
  • 自分としてはそれぞれが自立した関係でいたいと思っているので、生活基盤というのは重要なキーワードになりそう
    • 世の中的にそれはそこそこ難しいということだと思うので、お互いの自立を望むならここには意識的に対処をしていかないといけないということだろう
  • しかし自立というだけならそもそも別々に暮らしていたらいいわけなので、それだけじゃないということになる
  • 情緒的なところ以外だと、生活基盤のサブ概念としてセーフティネットというのも自分にとっては大事そう。それっぽい用語でいうと扶養
  • あとは有償労働と無償労働関連の話もおもしろかった
    • 一般的に女性の方が家事スキル高いし求める水準も高いので、結局女性が家事やりがちみたいな話が特におもしろかった
      • どちらかというと自分の方が性格や年齢の関係もあってか求める水準が高いので、同じような悩みがある
      • 訓練と妥協の両面が大事そう
        • 別解として公的な空間を最小化して私的な空間を最大化するとこの手の悩みは無くなりそうなので、マンションで2室借りて別々に暮らすのは極端にしても、その間のグラデーションも取り入れることは検討できそう(平たくいうと、間取りが大事)
  • 全体的にそこそこ真面目に読んだと思うけど、自分にとって本来有用だったのは第二章~第四章あたりだったかなとは思う

今のところ結婚制度関連で強烈な違和感があるのは内助の功の概念くらいかなと思う(皆さんも何か僕が違和感ありそうなポイントを知ってたら教えてください)。

そして結婚やライフプランニングや年齢的な状況やらと「介護」が割と繋がってる感じがあるので、いい加減勉強しておくとそれぞれの見通しが良くなりそうな気がしてきた。 ので、多分次はその辺りの本を何か読んでいると思う。

「実家の親とは、離れていた方がうまくいく」遠距離介護やコミュニケーションの疑問を専門家に聞いてみた|tayorini by LIFULL介護で知った

が有力。

結婚について完全に理解してから判断するのはそれで飯を食ってる専門家の範疇という印象もあり現実的じゃないと思うので、どこかで妥協はした方が良さそうでもある。 他にどちらかというとやるべきは知識的なところというよりは、期待のすり合わせなどな気はしている。

あと全然関係無いけど、偶然見つけた新書も気になる。