下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

シールドベアリングのシールド除去について

メンテナンス性向上や摩擦抵抗低減を意図してシールドベアリングのシールドを除去することがある。

素人のメモ書きなので、信用しないように。

シールド除去の方法について

Cリングで固定されている場合

erengeworks.com

普通にこういった記事を参考にしてやれば良い。

ただ、何度も繰り返しやってるとダメになるらしい?ので、そのつもりでやった方が良いかも。

シールドがかしめてある場合

調べてもあまり情報が出てこなかった。しかも自分の場合は内径3mm外径6mm厚み2.5mmというかなり小型のベアリングを加工したかったので、できる処置にも限界がある。

なので、このページの「※補足」に書いてあるような方法でシールド除去をしてみた。

結果としては、

  • リテーナーの無いベアリングに関しては問題無く除去できた
  • リテーナーのあるベアリングに関しては、リテーナーから遠い面のシールドは問題無く除去できたが、リテーナーから近い面のシールドは除去する際にリテーナーを歪めてしまったらしく、ベアリングが使い物にならなくなってしまった
    • 追記: 小型のベアリングは特に歪めやすくリスクがかなり高いので、個人的にはもうやらないことにした。具体的には、外径8mmまでのベアリングは個人的にはもうやらないつもり

というわけでやるなら、シールドのスキマからリテーナーが遠い面を見極めて、ハーフオープンの状態にしてみた上で、リテーナーが無いベアリングであることが確認できたらもう片面も除去する、という手順が良さそう。

ただ正直、後述のようにシールド除去をしたところで空転時間の変化を確認できなかったので、個人的にはリスクを冒してまでやる価値はないかな、と思った。 安かったり余ってる要らないベアリングなどでやってみるのはアリだと思う。

シールド除去による変化について

空転時間の変化について

自分がシールド除去してみたところ、ベアリングの空転時間は変わらないように見えた。 シールドの構造をよく見ると、内輪に干渉しないサイズになっていて、球にも干渉しないように外輪に段差があるように見えたので、実際はシールドを追加しても摩擦抵抗は増大しないようになっているのかも知れない。

koyo.jtekt.co.jp にある断面を見ると分かりやすい。

jp.misumi-ec.com によると、どうやらシールドのタイプにも非接触型と接触型があるようで、やはり非接触型は「開放形と同等」となっている。

シールドの重量分も、シールドは外輪側についてて実際に回転するのは内輪側なので、影響が無いということかな?

ただし、グリスアップなどすることによって結局シールドに干渉するようになるようにも思う。 オイルの場合は回転する内に飛散して十分に薄くなると思われるので、シールドと球のクリアランスが十分なら干渉は起こらないような気がする。

なので個人的には、ドライで使う場合やオイルを使う場合はシールドは除去しても摩擦抵抗は変わらないのでは、という気持ちになった。 そしてグリスを入れる場合は摩擦抵抗にさほどシビアになってない時だと思うので、やはりシールド除去する意味は薄いように感じる。まあそれでも、ハーフオープンにしてゴミが入ってくる方だけシールドしつつ摩擦抵抗も下げるみたいな考え方は、特にデメリットも無い気がするのでやらないよりはやった方が良いのかも知れない。

メンテナンス性について

となるとメンテナンス性向上のためにやるかどうか、となりそう。 確かに、シールドは無い方がメンテナンスはしやすい。

ちなみに以下の道具があればシールドベアリングでも脱脂やグリスアップを行うことはできる(注油に関しては特別な道具が無くても普通にできる認識でいる)。

まあ、スプール側のベアリングは着脱が面倒なので、スプールに付けたまま脱脂などできるという意味ではオープンにしておく意味はあるかも知れない。

ただ、そもそもシールドを除去することでゴミが入る量も増える、オイルが飛ぶ量も増える=メンテナンスするべき頻度も増えるはずなので、どっちが良いのか?という考え方の話かも知れない。

社外品のベイトフィネス用ベアリング

社外品のベイトフィネス用ベアリングは基本的にオープンタイプのベアリングばかりなので、そういう目的に使うなら基本的にはオープンな方が都合が良いのかな?とは思ってる。けど、理由は正直よく分かってない。

www.karil.co.jp

www.hedgehog-studio.com

まあ単純に、ソルトベイトフィネスはマイノリティなのでフレッシュウォーターなら錆びる心配をとくにしてないのでシールドは不要、みたいな感じかも知れない。

ameblo.jp

うーん、やっぱりよく分からない。まあ、寿命を無視したらオープンが最高、ってことかな?

よく分からないと言えば、フルセラミックのベアリングがあまり使われていないのもよく分かってない。 錆びないし、オイル不要だし、良く回るし、一見最高そうだけど。

www.any-netshop.net

くらいでしか釣り具用として売ってるのを見つけられてない。 軽く調べた感じでは一般的にはノイズが大きいのと耐久性に問題がある?っぽい(あと、高い)。 まあ、現実にはボールベアリング以外にもレベルワインダーとかガイドとか抵抗がかかる箇所はたくさんあるのでベアリングだけ追求する意味はあまり無くて、デメリットとメリットのトレードオフでそういう判断になってるのかも知れない。

ameblo.jp

やっぱりよく分からない!

まあ、自分はPR100をいじって遊んでるだけで元が元だけにあまり突き詰めて考えてもしょうがないので、適当に妥協しようと思う。