下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

釣りバリのひみつ を読んだ

釣り本ブームが自分の中できているので読んだ。

『釣りバリ(歴史・種類・素材・技術)のひみつ』7月下旬発売!にある目次を眺めるとなんとなくの雰囲気は分かると思う。

がまかつの本なので、その点は留意しておいた方が良いのかと思う。

良かった点

  • 釣りバリに関して広く深く?学べた
    • 広く浅くだろ?と思われるかも知れないけど、自分の感触だと釣りバリに関してここまで掘り下げていたら十分に深いかな、と感じる。どっちかというと、釣りバリについてちゃんと語られること自体が少ないという印象で、相対的に深く感じているのだと思う
  • 2章を読むだけでも、針選びの基本的な指針になりそう
  • トレブルフックの針先は複数魚に触れていても貫通力が落ちにくいように平行になっていることが多い、というのもなるほどとなった
    • あえて針先1本の貫通力を重視して平行にしていないトレブルフックもあるようだ
  • ジグヘッドのアイの高低差の話も良かった(P212)
  • 紙の本限定だと思うけど、実際のフックサイズを見ながら読めるのも良かった
  • 最後の方にある「結びはフッキングに関係する?」もなるほどとなった
    • しかしこれ、ジグヘッドはこういうこと気にしてないけどどういう気持ちになればいいんだろう?と疑問が残った。まあ、ジグヘッドはそういう使い方を前提に設計されてるだろうから気にしすぎなんだろうけど
  • バーブレスフックが必ずしもバレにくいわけじゃないよ、という話も知らない人にとっては面白いかも

微妙だった点

  • 割と内容が散逸している印象で、ずっと釣りバリについて語ってることもあってメリハリに欠ける感じはあった
    • まあ、内容的に仕方が無いのかも知れない
  • 餌釣り用のフックの話が多いので、ルアーマン的にはちょっと物足りないかも知れない
    • 個人的にはもっとルアーフィッシングにおけるフックセッティングの考え方について知りたかった
    • そういえば、フックの向きの設定に関する話もあまり無かったような
  • 針は研いではいけないという話はまあそうだと思うけど、とはいえ一般アングラーはいちいち捨てるのも非経済的だと思うのでSDGsってことで、前置きを置いた上で研ぎ方くらいは教えて欲しかった。まあこれも、立場的には難しいんだろう
    • 個人的には爪に立つまで研いだハリをよく使ってるけど、基本的にそんなに問題は感じていない
      • たまに研いでもすぐに針先がダメになるヤツも出てくるので(多分鈍角になりすぎてる)、そういうのはさすがに捨ててるけど

個人的にはオーナー社の立場で同じような本を書いて欲しいという気持ちになった。釣りバリに対する考え方ががまかつと違う印象を持ってるので。

あとはBKKみたいな海外勢に関する話題も気になるけど、まあ扱うのは難しそう。

がまかつはYouTubeにもこの本みたいな感じの動画も出してたので、そっちも見てみると面白いかも。

www.youtube.com

アジング用のジグヘッドについて

最近自分がまたアジングをやっていて、この本にもちらほらと書いてあったことや、過去自分がインプットした情報が繋がって、ちょっと気になることがあったので書いておく。

重心について

もしかして最近のアジング用のジグヘッドって後方重心が主流?という気がしている。 その理由はおそらく、

  • 針先が立つことで喉奥に掛かる可能性が高くなることを期待している
    • オープンゲイブでも、あまりに広げすぎると本で紹介されていたように針先角度が広がって貫通力が下がるし、伸ばされやすくなるし、飲み込まれにくくもなるので、後方重心と併用しているんじゃないか
    • 逆に前方重心だと、ネムリバリみたいな状態になるような気がしている
  • 基本的に浮力のあるワームを付けるので、それくらいでちょうど水平姿勢になる

ということかなあ?と思っている。ダート系ジグヘッドの宵姫AJカスタムも普通に作ったら形状的に前方重心になりそうなもんだけど、手元で確認したら後方重心になっているようだった。 アジングヘッドTGもぱっと見普通に作ったら水平重心?になりそうだけど、後方重心だった。

自分が取り急ぎ手元で後方重心だと確認したジグヘッドはレンジクロスヘッド、アジングヘッドTG、ストリームヘッド、宵姫AJカスタムなど。水平重心?なのはアジスタ。 特にストリームヘッドはアイの角度がすごく後方重心にしたそうにしているように見える。違うかもだけど。 あとは歴史的におそらくストリームヘッド→レンジクロスヘッド→アジングヘッドTGという理解を自分はしているので、なんかそういう流派的なものがあるのかも知れない(根拠の乏しい妄想です)。

もし仮にこの考え方が正しいとすると、エラストマーなどの浮力が強いワームはあまり良くない、という考え方もできるかも知れない? けど、エラストマーワームのフッキング率が悪いという話も聞いたことが無いので、間違っている可能性が高い気もしている。

だとしたら、そもそも重心という要素自体がさほど重要じゃないのかも知れない。分からない……。 全ジグヘッド検証したわけでは全然ないし、そう思った、という程度の話。

www.youtube.com

本の知識と合わせてこのシリーズの動画を見ていくとそういう気分になっていく。

ヘッド形状について

本でヘッド形状について触れられてたけど、

www.lurenewsr.com

とか

でもヘッド形状を結構重視してたことを思い出した。なんかあんまりアジングでジグヘッドの水押とか気にしてる人多くない印象なので、ちょっと印象に残っている(ワームの水押は普通に気にすると思うけど)。

まあでも、がまかつの人以外でも抵抗が強すぎるジグヘッドはアジに嫌われることがあると発信してるのを見た覚えもあるし、こだわって損は無い気もする。

あとは沈みやすさ、浮き上がりやすさみたいな要素もあるので、どういう流し方をしたいかでジグヘッド形状も考えた方が良いんだろうなあ、と思ったりする。けど、ワームと比べると面積は小さいので、実際どれくらいの影響があるのかはよく分かってない。

www.youtube.com

こういう話。