アプリでマンガを読んでいたらふと湾岸MIDNIGHTが目に入った。自動車には全然興味が無いけど、なんかTwitterとかでやたらと名言が多いらしいと認識していたので気になって読み始めた。 いわゆるルーレット族に関するマンガ。
そしたらやたらと長くて結構時間を吸われていったし、相変わらず自動車にはさほど興味が無いのでわけもわからず読んでいたけど、結構面白かった(どれくらい自動車に興味が無いのかというと、セダンが何なのか分からずに読んでいた)。
何が面白いのかというと、まず、SNSに出回る名言に代表されるような職人的価値観?が良かった気がする。説明が難しいけど、なんとなく共感できるものがあるような気がしないでもない。そして、こういう感じのコンテンツってあまり覚えが無い。
個人的には、マフラーの回が良かった。性能は下がるけどいい音が出てテンションが上がる、みたいなのが作中の雰囲気だと否定されるのかと思ったら意外と肯定されてた。なんかそういうのが良かった。
あと、「仲間」の概念が学べたのも良かった。あんまり自分はそういうコミュニティに属してなかったのでその感覚が分かってなかったんだけど、なるほどね、となった。
自分がなぜこれらの要素を面白いと思ったのかというと、多分自分がハマってる魚釣りに結構近い世界観を感じたからだと思う。何言ってるか全然分からないと思うけど、魚釣りの世界にもスピニングリール優位な釣りにあえてベイトフィネスでやるとか、ある程度熱心じゃないと通わないような釣り場での「仲間」の感じとか、なんなら魚釣りがもつ反社会的というか独善的というかそういった部分のニオイとか、多分色々と近しいものを感じたんだと思う。
ちなみに自分は詳しくないけどリールの世界にもこういうのはあるらしい?
15年位前、”この人の組んだリールは間違いないからとりあえず買っとけ” と勧められるまま$80ぐらいで買った5500C。
— ルアー千一夜☆公式 (@lure1001) 2023年1月18日
純正パーツだけで組み上げた年号なしのフランケンアンバサダーだが、すべてにおいて既製品を上回っていてアゴが落ちた。
車と同様、リールにも名チューナーっているんだなと。 pic.twitter.com/xcSUKq6zFS
なんかよくリールのオーバーホールを請け負ってる野良の人がたくさんいるのは知ってるので、そっち系の世界もあるのかも。 自分はまだそこまで道具にこだわってないこともあってよく知らないけど。
一方で、連載が長期化しすぎたせいか時空が歪んでいたり、女性陣が海外へ飛び立ちがちな気がしたり、なんか台詞回しとか全体的に癖がめっちゃ強かったり、変なマンガでもあるなという感じもあった。ずっと「くくくっ」って笑ってる気がする。
とりあえず自動車にはまだ興味無いけど、将来的に原付二種ゲットしたら少しくらいいじってみても楽しいかも知れない、という気分にはなれた。