前回は海外のFIRE本を読んだので、次は日本の仕組みを考慮したFIRE本を読んでみたいと思って、この本を選んだ。
正直色んなFIRE本があってよく分からんので、Prime Readingで0円で読めるならまあ読んでみるか、みたいなところもあった。
読んでみた感想としては、まさに自分が知りたい情報が載っていたので助かった。つまり、日本の年金制度だったり、NISAだの何だのに言及した上でのライフプランニングについて書かれていた。こういう情報は海外の本を読んでも当然出てこないし、無視するにしては存在が大きすぎるので国内の本を読むしか無いと思う。
一方で、読み物としてはおもしろみに欠ける内容ではあった。まあ、そのへんは前回読んだ本が例外的だった気がしている。 多分構成も良くなくて、収入の増やし方→支出の減らし方→投資の仕方→FIREの仕方みたいな流れで、ありきたりな話がしばらく続いたあとに中心となるべき本題が一番最後に来るので、最初に結論を言ってくれ!という気分が続いてしまうのがストレスになっていた気もする。
以下、個人的に気になった点のメモ。
- FIREを応援してくれるファイナンシャルプランナーに相談 or FP技能士2級の取得をおすすめ
- 著者は持ち家派
- 住宅ローンの税制優遇を活用するにはFIRE前に自宅購入が必要(FIRE後は収入が無くなり税制優遇を活用できなくなるため)
- FIRE成功者の多くは自宅を確保している
- 賃貸と違って住宅ローンは最終的に持ち家を資産にできる
- 感想: 個人的にはこのあたりは理由として弱い印象で、あまりピンときていない。計算して持ち家の方が得と示して欲しい
- 世間一般のリタイア関係の話
- 65歳までは希望する社員を雇い続ける義務が会社にある
- 60歳から65歳までの期間は正社員として雇う義務になっていない
- 厚生年金の支払額の計算式として、早くFIREするほど支払額が大きく下がる
- ねんきんネットでシミュレーション可能
- 厚生年金は控除枠があるものも少し課税される
- 退職金
- 中小企業: 1000万円
- 大企業: 2000万円
- 8割の企業に退職金制度がある
- あえて退職金なしとして代わりに給料を多く払っているIT企業などもある
- 感想: 退職金制度の無い企業に勤めているなら、大雑把に↑の水準と平均給与と照らし合わせて現状の給与に満足できるか考えてみるのは良さそう
- 65歳までは希望する社員を雇い続ける義務が会社にある
- FIREの実現法
- プチFIRE: 標準的なリタイアより5年早いリタイア。5000万円以上の確保で可能。誰でも目指せるとしている
- プチFIREを達成できたら、さらに早いリタイアを目指していくことをおすすめ
- 資産運用と組み合わせて老後資金を残す
- 資産を取り崩すことを選択肢とすればFIREを実現しやすくなる
- インフレ率も考慮する必要がある
こうして書いてみると別に大したこと書かれてない感じがしてきたけど、前読んだ FIRE 最強の早期リタイア術 を読んだ - 下林明正のブログ と相反するような内容になっていたのも参考になったような気を加速させてるんだと思う。
補完的に読むには良かったと思います。Prime Readingで0円だし、つまらないところは読み飛ばせば良いし。