下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

なぜ自分の提案が響かないのか

承前: ロードバイクにまったく興味がない人にどうやってロードバイクを買ってもらうかみたいな話 - 下林明正のブログ

  • 自分の視点では「油をさしたら良いよ」くらいの、明らかに手間はかからないしやったほうが良いレベルの提案しかしていない、つもりでいる。が、響かない
    • 油をさしてうまくいってる様子を見せれば分かってもらえると思ってやっているが、実際はもう何年も分かってもらえない
  • なぜか
    • 別に油をさす暇が無いわけではない
      • 例えば、コーディングを伴うようなちょっとした改善が常に妥当なようには見えておらず、単に気持ちいいから実行されているように自分からは見えている
      • 向こうからしたらこっちがそう見えてるんだろう
    • その感覚はその場ではメジャーではない。手間は大きく見えているし、得られるメリットにも共感が得られていない
      • 油をさしてうまくいっている様子がうまく見せられていない。因果関係を理解させられていない
      • マイノリティであることが強みにもなってる(他人に出せない成果が出せる)し、弱みにもなっている(他人に共感されない)
    • 「君たちは頭がいいんだからそれくらい分かるよね」という自己卑下からくる立ち回りの甘え
      • まあ実際分かれよと思っている
      • 多分ここが大きくて、提案がスタックし続ける原因になっている
      • 分からないのが現実なので、この期待を断ち切る必要がある。そうすると、どうやって理解させるのか?という話になっていく
  • 「油をさしたら良いよ」で通じないなら、実際のところそのアプローチは諦める必要がある
    • ボロボロのママチャリで満足してる人にいくら言っても響かない
  • どうするか
    • システム思考とプレゼンテーションが必要
    • なぜ油をさす必要があるのか考える。考えた結果、油をさす必要は無いという結論になり得ることも受け入れる
      • まあそうなってくると、自分はその場にいる必要は無いかも知れない。無いなら他の場所に行ったほうがみんな幸せになれそう。少なくともそういう覚悟がないと「どうやったら油をさしてもらえるのか」という結論ありきの考え方から脱却できない
    • 正しい考えをそのまま伝えれば動いてもらえるというのは甘え。人間は正しさじゃなくて感情で動いている。なのでプレゼンテーションも必要
  • 抵抗するフォース
    • 油をさしてもらうだけなのになんでそんなに俺が苦労しなきゃいけないんだ……と思ってしまう自分を否定できない
    • でもこれは先述の通り、実際は油をさしてもらうだけのことではない
    • 自分もそれなりにちゃんとした人間なのだという自信を持とうというところに行き着きそうな気がしている。問題は、自信を失うような機会の方が自信を得る機会よりも多いということ
      • 実際にそうなのか?自分の感性の問題なのか?よく分からない。正解は、両方な気がする
        • 自己成長に向き合う限りは弱み・できてないことに目を向けがち・向けられがち
        • これまでの人生を考えると感性が偏ってても特に不思議ではない