ちょっと前に登壇資料をつくっていたのだけど出来がいまいちということで、プレゼンテーションZen読むと良いんじゃない?という感じでおすすめされたので、わらにもすがる思いで3時間くらいで一気読みした。
概要的なものはプレゼンは、まず「何を省くか」を考えよ | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)とかを読めばある程度つかめるかも知れない。
内容としては、一般的なスライドのつくりかたは間違っているのでちゃんと考えてメッセージを伝えよう、みたいな感じ。 プレゼンテーションZenはメソッドではなくアプローチですということで、これに従っておけば大丈夫みたいなのは提示してくれないけど、とはいえいくつかメソッドっぽく使えそうな要素はあった。
- プレゼンテーションzen - MOLの下の方に質問集がまとまっている
たった一つのことしか聴衆の記憶に残らないとしたら、それは何であってほしいか
- ということも質問集に添えて本の方には書いてあった
- 簡素・自然・渋み
- PUNCH
- Personal(個人的)
- Unexpected(予想外)
- Novel(斬新)
- Challenging(挑発的)
- Humorous(ユーモラス)
過激だけど、良い本だったとは思う。短いし。
ではこの本を読んだ自分がどうしたかというと、大いに参考にはしたけど、全面的には取り入れなかった。
個人的な一番のひっかかりは、この本では登壇資料と詳細資料は分けましょうということが書いてあるんだけど、自分の業界ではどっちかというと資料性の高い登壇資料みたいな方がありがたがられている印象で、色々と前提が違うのではないかと感じたところ。
例えば、
僕はこの資料を良い資料だと思うけど、プレゼンテーションZen的には多分NGだし、そもそもしゃべってるところは聞いたことが無い。
また、コロナ禍中ということでリモートでの発表ということもあり、プレゼンテーションZenは実世界での発表を念頭に置いているので、やはり前提が違う気がする。
自分が居る現状では、どちらかといえば発表資料がプレゼンの本体であって、トークはその補足のような印象があって、プレゼンテーションZenの世界観とは主従関係が逆転しているような印象。
まあ、プレゼンテーションZenはかなり過激なので、いきなりそこまで振り切れなかったみたいなところもあると思う。
そんなこんなでつくった発表資料とトークの様子は以下のリンクからたどって欲しい。
Beforeはお見せできないので想像してもらうしかないんですが、これでも結構プレゼンテーションZenを読んで大きく改修した感じです。ただやっぱり、プレゼンテーションZenバリバリという雰囲気にはなってないと思う。
でも発表自体は、アンケートなどでも良い評価はいただけていたしそれなりに価値のあるものに仕上げることはできたんじゃないか。
そんな感じで、プレゼンテーションZenを役立てることはできていると思う。
あとは、これって別にプレゼンに限った考え方じゃないよなと思っていて、何かを主張したいときにはとりあえず使える考え方なんじゃないか、という気がしている。気を抜くと
- 何が言いたいのか?
- なぜそれが重要なのか?
みたいなのが曖昧な主張をしてしまいがちなので、気にかけていきたい。
そんな感じで、サクッと読める割には自分にとって有用でした。 多分、これまでこういう方面を避けてきていたというのもあるだろうけど。