ビットコインバブルを横目で眺めたり、インベスターZ19冊をセールで120円くらいで買って読んだり、いい歳になってきてしまったので将来について暗澹たる想いで過ごしていたりしていたところ、せめて最低限お金に関する知識をインプットしようという気持ちになってきて最近本を読んだりしている。 こうやって書き出すとメチャクチャしょうもない理由で恥ずかしいが、行動を起こすこと自体はまあ良いことなんじゃないかと思っている。
2011年くらいに気の迷いで2~3冊インデックス投資の本を読んでから投資系の知識のアップデートがないままだったので、先ずは広く浅い本を読んでみようとこの本を手に取った。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
- 作者: 山崎元,大橋弘祐
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2015/11/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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全体的な感想としては、細かい部分をかなり端折って言い切るような形になりがちだけど要点は押さえているように感じた。 例えば、国内株式と外国株式で50%ずつ買えというような話が出てくるけど、ポートフォリオの概念については特に言及されない。
そもそも、投資の入り口に立つ前に読む本だと思う。 老後はいくら必要だとか、保険には入ってはいけないとか、そういった投資外の外堀から(雑に)埋めてくれる。 投資の仕組みがいかに法律によって守られているのかということも教えてくれ、安心させられる。
また、2011年時点での本でカバーされていなかった比較的最近の話題としてNISAに関することがある。この本を読んでいて、ロールオーバーって何?そもそもNISAでインデックスファンド買ったとしても5年で売らないでしょ?とか僕は思った。 結局NISAについてはこの本を読んでも全然分からなかったのでネットで調べたところ、金融庁のページが一番分かりやすかった。 更に新しい話題として、2018年から始まったらしいつみたてNISAの存在も知ることができた。
このページも参考になった。
一般NISAに関しては、(やったことないけど)アクティブな投資をするには120万円の非課税枠というのは売買を繰り返していると意外と簡単に使い切ってしまうような気がするしそもそもそんな枠を気にして取引したくなさそうなのと、NISAでない口座と損益通算できないというデメリットがあるようだったので、あまり便利ではないように感じた。
一方で、つみたてNISAに関しては確定拠出年金なんかと比べるとあまり大きなメリットが無いように感じた。購入時より値下がって非課税期間が終了したら最悪っぽいし、一方で非課税のメリットを享受するには1年40万円の枠に対して20年での上昇分がはたしてどれくらいうれしいものなのか考えが及ばなかった。 まあやらないよりはやったら良さそうなので、つみたてNISAの非課税メリットを最大化しようと思うと、比較的大きなリターンが期待できる新興国系の投信を購入するのが良いのかな?などと考えていた(もし値下がったら目も当てられないと思うけど、20年あれば上がって欲しいという世界観だと思ってる)。
他に刺激的だった話題として、余剰金が十分にあるならそこから積立投資なんてせずに一括投資をした方が得という主張があった。 昔ぼんやりと読んだ本では基本的に「ドルコスト平均法」ということで積立投資を推奨していたことが印象的だったので、こうして反対の主張をしてくれるのはとてもありがたい。 これについてもざっくりと検索して、以下のページが個人的には参考になった気がした。
一括投資と積立投資、どちらが適切なのか?|個人の資産運用|知の広場|アライアンス・バーンスタイン株式会社
一括投資か積立投資かという件についても結局自分で考えるしか無いのだけど、個人的には普段は積み立てて恐怖指数などからここぞというときに大きめの追加投資をするというのが良いのではないかと思った。 というか、日経平均株価やS&P500などをみてみると色んな株価がかなり上がってきているっぽいので、このタイミングで一括投資できるほどの強いメンタルがあればもっと金に困らない暮らしを既にしていたと思う。
そして、この本の主張だけだとさすがに雑すぎる感じがしたのでもう少し毛色の違う本を何冊か読んでみようと思った。
迷って結局投資できないよりはベストな解じゃないにせよ投資した方がベターと思っているので、あまり時間はかけすぎずに方針を決めていきたいところ。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
- 作者: 山崎元,大橋弘祐
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2015/11/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そもそもこんなことを考える必要が無いような状況だと良かったのだが……。