これまでアクティブな投資に関する情報を摂取したことがなかったので、手始めに評判の良さそうなこの本を読んでみた。
- 作者: 堀哲也
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2016/12/27
- メディア: 単行本
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7年で3億を目指すということで、全体的にリスキーな取引の仕方について学ぶことができる。 といっても全編そういうわけでもなく、投資額が小さいからこそ使える手法などについても言及がある。 基本的には著者の成功体験を基に書かれているので、手法としての完成度はいまいち僕では判断できないし、すでに古くなっている内容もありそう。何か学術的な裏付けなどがあるという雰囲気ではなかった。 そもそも、現役でバリバリ通用するような手法が簡単に公開されるとは考えづらいので、それくらいのつもりで受け止めておくのが良い気がする。
株取引というゲームの勝ち方について考えている本とも言える。まさにゲームとしか言いようがなく、いかにしてギャップを見つけ、他の投資家を出し抜くかにかかっていると理解した。また、ゲームといっても、それは血で血を洗う殺し合いのゲームといった様相を呈していることが伝わってきた。
買い時の判断もそうだけど、売り時に関しても基準を持つことができる。 これまでのインデックス投資系の本には基本的にはそういった話は出てこなかったので、新しい知見が得られたように思う。
そうした部分とは関係なく今後の人生で活用できそうな技術として、上場企業をいかにして分析するかというものもあった。 僕は何も知らないので株価が上がってる、下がってるくらいの非常に雑な粒度でしか見ることがないのだけど、ネットや四季報にあるデータを使ってより詳細に分析する手法を学ぶことができる。 これは競合他社を分析するときや、転職先を探すときなどに活用できるのではないだろうか。
書いてある内容の善し悪しは今の自分の能力では判断できないのだけど、理屈としてはそんなにおかしくないように感じた。 一度この本に書いてあるような手法を実践してみるとまた色々と分かってきそうなので、先ずは非常に少額でやってみたい。アクティブな投資をやっていくつもりなら他にも本を読んだ方が良さそうだけど、とりあえずはやってみて最低限の理解をしてからの方が理解は深まりそう(損するかも知れないが、最初から授業料として織り込んでおく)。
また、大部分の手続きは定型化できそうな雰囲気だったので、仮にうまくいったらある程度自動化してみたい。 問題としては、ちゃんとやっていくなら定期的にそれなりに時間を割く必要がありそうなので、むしろその時間をどう確保するかにある気がしている。 なんにせよ、一度やってみないと良く分からない。
- 作者: 堀哲也
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2016/12/27
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とりあえず、アクティブな投資の入り口としては悪くない本なのではなかろうか。