下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

開発プロセスは勝てば官軍

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呼びかけられたような気がする(?)ので、思っていることを素朴に書いてみます。

まず一番大事なこととして「成果を出せているのか?」があると思っています。 「ユニコーン企業ではスクラムなんかやってない」ことが注目されるのも、ユニコーン企業だからこそです。

なので、成果を出せているのならスクラムじゃなくても何でも良いと思っています。 以前勤めていた会社はトップダウンの会社でアジャイル的な思想とは真逆だった気がしますが、天才プロダクトマネージャーの差配で回ってました。 回ってる内は、別にそれでいいと思います。


scrapbox.io

これは、自然状態から成果を最大化するための課題に向き合っていくとこういう変遷を経るケースが多いんじゃ無いか、という僕の予想です。

この予想では、アジャイルソフトウェア開発に行き着くことになっています。 ただ実際は、例えば先ほど挙げたような天才プロダクトマネージャーがいるような場合は目的不確実性や市場不確実性をある程度乗りこなすことが可能になるので、ディスカバリートラックはウォーターフォール的なままで、デリバリートラックだけアジャイル的な「反復型開発」のフェーズに留まることが最適と判断されることもあり得ます。

他にも例えば、インターネット黎明期やスマートフォン黎明期って今と比べると「やればあたる」世界だった印象です。 多分、開発プロセスどうこうの手前にどういう世界でどう戦っていくのかという戦略があって、それに合わせたやり方があるのだと思います。 もしかしたらVRの世界もそういう期間にあるのかも知れません。ずっとVR元年とか言ってる印象もあるので、自分にはよく分かりませんが……。


絶対的な正解は無く、自分たちを取り巻くゲームのルールが何なのか、成果を最大化するための課題が何なのか、といった文脈に沿って適切な知見を取り入れていくことが大事。というのが今の自分の考えです。 その上でスクラムの知見が役立ちそうなら取り入れたら良いし、役立たなさそうだったらほっとけば良いと思ってます。

じゃあ自分がそれができているのか?というとまだまだ不十分だし、できるようになるには幅広い知識をもって多角的に物事を見られるようになる必要あるように感じているので、勉強するべきことは無限にあるなあという気持ちです。大変すぎる。