ファンタジーRPGのための世界設定本

海外のおっさん(故人)が30年くらいかけてつくりあげたものらしい。 概要についてはハーンワールド案内 - ハーン・ファイルズにあるPDFを参照するのが良いと思う。 中世イギリスがざっくりどうだったか、みたいな感じの内容です。

聞いた話では元々D&D向けの世界設定だったものが版元からクレームが付きハーンマスターというルールとハーンワールドという世界設定に分離したもの、らしい。かなりうろ覚えなのでこの記憶は間違っている可能性が非常に高い。

ハーンワールド

ハーンワールド

箱に入ってるんだけどかなり大きくて、その中に2冊の同人誌みたいなのとハーン島の地図が入ってる。

この本は2つの意味で面白いと思ってる。

一つ目は、単におっさんが30年かけて世界設定考えたってだけで十分に面白い。 なんかもう人生の先輩みたいな風格を感じるし、ただただ頭が下がる。

二つ目は、ファンタジー世界の構造について広く浅く書かれた読み物として面白い。 正直言って僕の知識では内容の妥当性について全く検証できないけど、海流がどうとか、統治形態がどうとか、荘園制がどうとか、武器の制限がどうとか、ファンタジーRPGを遊ぶにあたって最低限必要そうな世界設定が網羅されていて、非常に便利。仮に内容が間違っていたとしても、足がかりとして十分に有用だと思う。普通のモチベーションだったら、中世イギリスの政治がどうだったかとかちゃんと体系立てて調べようなんていう気にはならない。 この知識はTRPGのGMをやるときだけに役立つものではなくて、ファンタジー世界を楽しむ際の基本的な教養として活用できるものだと思う。 ただ、食事に関する記述が殆ど無さそうなのが残念だ。

ロウファンタジーという単語をこの本で知ったけど、なるほど自分が遊びたいファンタジーってロウファンタジーだったんだな、という発見もあった。 これまではいわゆるダークファンタジーというジャンルなのかなーと思っていたけど、どちらかというと単にリアリスティックなファンタジーが好みで、となると必然的に悲劇に成らざるをえないというだけの話だった。 なぜリアルに寄せたファンタジーが好きなのかというと、感情移入がし易いという点と、単に僕が残酷な雰囲気が趣味だからということだと思う。ライトノベルのような世界観はさすがに現実と異質すぎてちょっと受け入れがたい。

まあそんなわけで若干高めといえば高めなんだけど、多分他にこういう都合の良い本は無いから、ファンタジーRPGに興味のある人はとりあえず買ってしまっても良いんじゃないかと思った。