下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

VRChatでビリヤードの練習をはじめた

偶然VRChat民と現実でビリヤードを遊ぶ機会があり、リアルビリヤードは初めて的なことを言ってたけど突くのが強すぎるだけであとは普通にうまそうだった。ので、VRChatでビリヤードの練習するのアリなのでは?となってやってみることにした。

ブレイク(僕ではありません)

自分に関しては以下のような感じ。

  • VRChat: 彼女がQuest 2を持ってるので借りて去年ちょっとだけVRChatやってみたけど意味不明すぎてすぐにやめた
  • ビリヤード: 10代のころからたまに遊んでいるけど、そもそもまともに突けない、厚みの計算も全然できない

VRChatは教えてもらわないと全然分からないことで有名らしいということで、VRChat民たちに教えてもらいながら挑戦した。

まずはQuest 2単体でやってみる

放置で放電してたQuest 2を充電。満充電に2時間半かかるということで、事前に充電しておけばよかった。

多少充電したのでVRChatを更新・起動しても一瞬でホームに戻される。どうやらQuest 2自体の更新をする必要があるみたいだった、それくらいダイアログとかで教えてくれという感じはする。その更新をするには50%以上充電してある必要があったのでまた待ち時間発生。更新自体はさほど時間はかからなかった。

その後事前につくっておいたVRChatのアカウントでログインしてようやく開始できた。

vrchat.com

このワールドに招待してもらってプレイ開始。 内蔵マイクはよくスピーカーの音などを拾ってしまうらしいということで、イヤフォンも併用した。

美少女アバターからおっさんの声がするという問題に最初はぶち当たるわけだけど(いや、別に美少女じゃないアバターもたくさんあるんだけど)、自分的にはまあそんなに気にならなかった。元々TRPGなどを遊んでいたせいかも知れない。

ビリヤードの話をすると、背の低いアバターだとまず台が見えない。視点を上げる設定があったので上げてみるけど、いまいち腕が短いせいか変な感じがする。なのでもうすこし大きめのアバターに変更。 このあたりの現実の身体感覚とのズレみたいなのはVRっぽいなと思った。

キューや視点の操作にはちょっと慣れがいる。特にキューはちょっと離れてても掴めてしまうので、そのまま使おうとするとなんか変な感じになる。キューをしっかりと掴んだほうが違和感無く遊べる感じだった。 割りと現実でも立って動いた方が遊びやすいので、2畳くらいのプレイエリアはあったほうが良さそうだった。

設定で切ることもできるみたいだけど、突いたらどの向きに転がるかの補助線が表示されるのでそこは割りと遊びやすい。あと、ボタンを押しっぱなしにしてるとキューの向きを固定することもできるので、突き方がおかしくなることもあまり無い。最終的には僕以外にもVRChatビリヤードをやったことない人たちを含めて4人くらいで遊んでたけどとりあえず全員普通に遊べてたので、遊ぶだけならそんなに難しくはなかった、はず。

PCと連携して遊んでみる

せっかくなのでPCと連携してもっとリッチなワールドに行きましょうということになった。Quest 2だとスペックが低いので、表示できるワールドやアバターなどに厳しい制限があるらしい。たまに突いた球の位置が変わることもあったので、多分Quest 2の物理演算とホスト役のPCの物理演算とのズレがあった?ような気もする。

なんも調べてなかったのでQuest 2は快適な檻の中でしか楽しめない世界観だと思ってたけど、Air Linkというやつを使うとWiFiの5GHz帯経由で手持ちのPCと連携させてSteam VRとかも遊べるらしい。これは個人的にはメチャクチャデカい発見で、これなら何でもやりたい放題なのでは?となり、俄然Quest 2が良デバイスに見えてきた。Windows 98とゼロ年代インターネットが原体験なので、iPhoneみたいな快適な檻の中にはさして興味がないけど、粗野でハチャメチャなジャングルには興味がある。

Air Linkの設定にはさほど手こずらなかった。Air LinkがFacebookアカウントを要求するようなので、Quest 2にFacebookアカウントを追加してマルチアカウント状態にした。

Air Linkの設定ができるとなんかPC版Oculus Store?みたいなのが出てくるけど、ここでVRChatをインストールすると古いバージョンが降ってきたりしてトラブルの元らしい?ので、PC側でSteam VRとSteam版VRChatをインストール。どうやって連携するのかは調べたらわかって、変な感じだけどAir Link→デスクトップ表示→そこでSteam VRを起動、とするとそこからは特に問題のない世界が広がっていた。

強いてケチをつけるならWiFi経由なので映像にブロックノイズが多少入ることだけど、まあ許容範囲内かな。

自分のPCはGeForce GTX 970なのでスペックとしてはかなりギリギリだけど、それでもQuest 2と比較するとかなりリッチな体験を味わうことができた。遊んでいたワールドはこれ。

vrchat.com

ビリヤードの内容そのものには特に変化は無かったと思うけど、動画が流せたりとか、色々といい感じだった気がする。

ビリヤードの練習としてはどうなのか

今のところ、思ったよりも全然良いのでは?という気がしている。

特に、厚みの計算(球と球をどう当てるとどう跳ね返るか)の練習にすごく良い気がしている。現実でもこういうミスするよなーというミスを連発するので、やっぱちゃんと計算できてないんだなということが分かる。うまく行ったなと思ったときは大体うまくいく。

台の中にめり込んで突けるのも個人的にはやりやすくて良いと思う。

あと、台やキューの状態が常に最高なのも良い。現実のビリヤード場だと結構荒れてたりするからね。 バックスピンとかかけるとメチャクチャかかるのは現実ではここまではいかないような気もするけど、マッセとかジャンプショットの練習もできるというのは現実にはないアドバンテージだとは思う(現実で披露する機会もなさそうだけど)。

個人的には、1人で黙々と練習してるだけでも結構楽しかったです。

まあ、この辺はしばらく遊んでみて厚みの計算ができるようになってきたなーと思ったら、現実のビリヤード場に行ってみると良さそう。

疲労感に関しては、やっぱヘッドセットを付けているので首のあたりは長時間やってるとキツい感じがする。あと、目も疲れる気はする。彼女はアネロンを飲まないと速攻で3D酔いするらしいのでかわいそう。自分は3D酔いは基本的に問題なし。キューをずっと握ってるとボタンを押しっぱなしにしている指が疲れる感じもするけど、まあ現実でキュー握っててもそんなもんな気はするかな。


そんな感じで結構良かったので、雨が降って釣りに行けないときとかにまた遊んでいこうかなという気持ちになっている。

ビリヤードとは関係ないけど、VRChat民の実際に歩いているように見える謎の歩法も良かった。これだと思う。

virtual-neco.hatenablog.com

慣れると、自転車のような感じで自然にできるようになるらしい。実際、常に自然に歩いているように見えた。その人は足首にもトラッカーを付けてるぽかったので、そういう違いもあるかもだけど。

あとはキューは空中に放っておけるんだけど、あえてちゃんとテーブルに置いたりして現実感を損なわないようにするVR仕草も良かった。

真ん中の銀髪のアバターが僕

手前の謎の男性アバターは実在男性をスキャンしたものらしいけど(現実の実在男性本人も知ってる)、身長170cmくらいだと思うけどめちゃくちゃ見上げる感じになったのもおもしろかった。背の高いアバターを使ってるつもりだったけど、VRChatの世界では身長のデフレが起こっているらしい。この実在男性アバターが現れたことで世界のスケール感が一気に補正された。

ただ、絶対に誰かの案内がないと操作方法とかわからんかっただろうなーという感じがめちゃくちゃする。そこが良くも悪くも招待制SNS的な効果を発揮してて、まだ一種の内輪感を保ち続けているのではないかという印象。もし興味があれば、まずはVRChatを教えてくれる友達を見つけるとこからやるのが良さそう。

Quest 2自体はこの手の機材としてはまあまあお手頃な価格なので、先述のSteam VRのHMD+コントローラーとして使えることを考えると興味があるなら買ってみても良いのでは、と思う。高いけど。

僕の知り合いなら多少は教えられるかも知れない。といっても、まだVRChatでビリヤードを遊ぶ方法しか知らないけど……。