下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

仮に筋が通って無くても、そのときの感情は本物

ということを気にかけるようにしている。

「事実に基づいて話しましょう」というと「感情は置いといて理屈として筋を通して話しましょう」ということだと僕は思いがちなのだけどそれは間違っていて、 どんなに理屈がおかしくてもその人の感情はその人にとっては事実なわけなので、 きちんとそこは認めて寄り添うほうが建設的なのだと考える。

例えば「あなたがXXXだからわたしは辛いんです」と言われたとして、もしXXXがひどい難癖だったとしてもその人が辛かったことは事実なわけなので、「XXXだから、というのはおかしくないですか?」というようなコミュニケーションを取るよりは「そうですか、辛かったんですね。なぜXXXだと辛いんですか?なぜXXXだと思うんですか?」というようなコミュニケーションを取って、課題解決に導く方が良いと思う。 逆に、実は自分にXXXに対する理解が足りていないせいで思い違いをしていたとしても、このようなコミュニケーションを取ればそのことに気づけるチャンスもある気がする。

ただ、その人の感情に寄り添うことと、建設的衝突を恐れてナアナアで済ませてしまうことはやっぱり違うとも感じる。 そういう態度になってしまうと、ポピュリズム的な批判は避けられないと思う。嘘も方便とは言うものも、嘘ばかりついていても仕方がない(時間稼ぎくらいにはなるかも知れないが)。

なので感情を解きほぐしてきちんと筋を通せるようになりたいが、今の自分はまだそこから遠い位置にいるなと思う。 他人と話すのはそんなに得意ではない。