最近諸事情あってコンサルっぽい知識が欲しいと思って、とりあえず雑に評判良さそうでKindle Unlimitedに入ってたこの本を読んでみた。
その後図解版みたいなのもざっと読んでみたけど、元の文に図が追加されてるような印象なので、最初からこっち読めば良かった。
目次とか、最初読み始めた感じでは「どっかで読んだことある話やな~」という気持ちで読んでたけど、読み進めてる内に「良い本なのでは?」となって割と良いペースで読み終われた。
何が良かったのかというと、この本に書いてあることは普遍的なコミュニケーション術だと感じたところだと思う。コミュニケーションはどんな仕事をするにせよかなり重要な要素だと思うけど、意外とそういった内容がここまでコンパクトにまとまっている本を自分はこれまで読んだことが無かった気がする。 コミュニケーションに悩んでる人とか、それこそ新卒の人とかに割とおすすめできる感じだった。
以下、個人的に気になった箇所を挙げておく。
- ファクトで語ることで言語や文化も越えて納得させることができるという話
- PREP法 - Wikipedia
- 「空・雨・傘構文」を使いこなせるかが成功の秘訣!ワンキャリア・北野唯我さんに聞く 内定者のギモン|NHK就活応援ニュースゼミ
- 「結論を先に言え」と矛盾してね?と思うけど、個人的には基本的に結論から伝えて、結論からだと受け入れてもらえなさそうな場合は事実から伝えるようにしている
- 「Think straight , talk straight」
- 心理的安全性が実現したかったものはこれだと理解している
- 「データは経営プロセスに不可欠な要素だ。意見で決めるなら、私の意見が常に勝つ。しかし、データは意見に勝つ。だからデータを持ってこい。」という有名な話を思い出しながら読んでいた
- ロジックツリーとは【作成方法・4つのステップ・事例】|セーシンBLOG
- それっぽいものを自己流でつくっていたので、名前を知れて(思い出せて?)良かった
- 仮説思考を鍛える3つの方法。仕事の効率化と質向上を目指そう|グロービスキャリアノート
- リサーチ結果が仮説に反していたら素直に修正しましょうという話があったけど、素直になるの難しいよなと思いながら読んでた
- 議事録と発言録は違うよという話
- まあそうなんだけど、自分はタイピングスピードがそこそこ速い・記憶力が無いので発言録に寄りがち
- アウトプットドリブンの話
- 忘れてたけどイシューからはじめよにもそういう話があったらしい: 圧倒的に生産性を高める方法は「イシューからはじめる」こと | Iori Blue
- リンク先めっちゃまとまってるけど、まとまりすぎてて大丈夫か?
- インセプションデッキでいうパッケージデザインとか、施策を打つときは告知ページとかランディングページからつくりましょうみたいな話(これAmazonかどっかのプラクティスだった気がするんだけど、なんだっけ?)とも近いな、と思いながら読んでた
- 忘れてたけどイシューからはじめよにもそういう話があったらしい: 圧倒的に生産性を高める方法は「イシューからはじめる」こと | Iori Blue
- 品質改善の考え方「重点指向」とは? -
- 誰かがロシア語を覚えるときに文章を分析してよく使われる単語1000個をリストアップして覚えた、というエピソードがおもしろかった
- プロジェクト管理には色々とあるけど「課題管理表」は覚えとくと良いよという話
- こういうやつ: 課題管理とは?プロジェクトを成功させる課題管理表の作り方を解説|ITトレンド
- スクラムマスターがつくる妨害リスト(Impediment List)について - エムティーアイ エンジニアリングブログと全く同じじゃんと思った
- 恥ずかしながら自分はあんまりこれちゃんとやれてる手応えが無い・ちゃんとやってる人を横目で見て実際にやれてないと思うので、ちゃんとしないとなと思った
- 自分は割とバーンアップチャートと必要に応じてガントチャートを組み合わせて進捗を見るようなアプローチを重視する傾向が強い
- 90対90の法則 - Wikipedia
- Wikipediaだとユーモアだと説明されてるけど、本書だと
ベル 研究所 の トム・カーギル が 提唱 し、 90 点 から 100 点 に する のは、 0 点 から 90 点 に する のと 同じ だけの 労力 が 必要 に なる という 意味 で「 90 対 90 の 法則」 と いわ れ て い ます。
と書いてあるので、なんか間違ってる気がする。まあ本書の主張としては、90点のところあるいは60点のところで止めておこう、という話
- Wikipediaだとユーモアだと説明されてるけど、本書だと
- コミットメントの観点ではクライアントを起点に考えるという話
- まあそうだよね
- professionalの語源は「profess - 信仰を告白する」に由来することは、あまり知られていない。 すなわち、「神に誓って」の意味が込められている
- こういう小ネタ好き
- イエスマンとフォロワーシップの違い
- 自主性のあるなし
- 提案を理解し実現するために自分で賛同の意見を示し周りにも勧めることができる
- www.youtube.com
チームワーク = 分業。 誰 が 欠け ても 成功 し ない。 それぞれ の 担当 分野 で 全員 が 価値 を 生み出す こと。
- 「競うな 持ち味をイカせッッ」的な話にもつながる
- チームに貢献できる分野を見つける
- 個人的にもここは意識するようにしている。優秀な人間が多いので俺なんか価値あるのか?みたいな気持ちになるので
- ストリームアラインドチームのコンセプトと矛盾しない形で実現したいものですね
- 「競うな 持ち味をイカせッッ」的な話にもつながる
全体的には、自分の守備範囲がいわゆるアジャイルとかプロジェクトマネジメント周りが中心ということもあって、そういうのとやりたいことが結構近いなと思いながら読んでいた。ので、コネクティングドッツ感がそれなりに楽しく、違和感無く読んで行けたのかなとも思う。
スクラムみたいにゲームのルールを定めることで構造的にそっちに誘導していくというのもやったら良いけど、本来はこういう方向性の人材へ育成していくのとセットなんだろうなという気がする。 まあどこも人材育成なんてしてる余裕は無さそうなので組織文化が大事という話になってきそう。
タイトルがうさんくせーなと思ってたけど、読み進めてみると存外に良かった。おすすめです。