マネー本ばかり読んでいてうんざりすると言いつつ、勉強すればするほど気になる箇所が出てきて新しい本を読んでしまうという状態にある。 そんなわけでつみたてNISAの勉強をしたところ、企業型確定拠出年金ってやつはやらないよりはマシだと思って一応やっていたけど全然何も考えてないなーということに気づいてしまったので勉強をすることにした。
そしてこの本を選んだ。
- 作者: 田村正之
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/10/15
- メディア: 新書
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- 古すぎない
- マネー本は情報が常にアップデートされているので、基本的には古い本は役に立たない
- 個人型確定拠出年金だけでなく、企業型確定拠出年金についても言及している
- 入門的な内容だけに留まらず、もう少し突っ込んだ内容までカバーしている
このあたりを満たしてそうと思ったからだ。 実際読んでみて、この本は期待を裏切らない良い本だと感じた。
この本で学んだ重要な点としては、リバランスにコストが基本的にかからないといった点や、受給時の税制にまつわる様々な話題、アセットアロケーションのリスクとリターンを自分でも計算できるウェブサイトの情報などがあった。
細かい部分では本当に色々と書いてあるけど、公的年金の仕組みに関する話や確定拠出年金の歴史的な話、将来的な制度の話などにも触れていて、例えば企業型確定拠出年金の導入を検討している担当者などが読むとより良いのではないかと感じた。マクロ経済スライドとか特別法人税の話は、一般的なサラリーマンとして生活していたら知る由もないと思う。
この本を読んだ個人的な理解としては、確定拠出年金はつみたてNISAと比較して所得税や住民税の控除の対象になることから税制メリットを享受しやすい一方で、仮に利益が大きく出た場合にはつみたてNISAの方が有利になる可能性があるということだった(つみたてNISAも非課税期間に限りがあるので、結局ケースバイケースになりそうだけど……)。 なので優先度で言えば大体の場合は確定拠出年金の方がつみたてNISAよりも高くなるのではないだろうか。この辺りはそれぞれの制度で特徴も違うので、その人にあった選択をしていくしかないように思う。しかし可能であれば、両方の枠を使い切るのが投資効率は良いだろう。
ここまできて節税にもやはり興味が出てきたので、次は元気があれば節税に関する本も軽く読んでみたい。