京都を歩いているとYMCAの看板を見かけることがあって、その度にYMCAはフリーメーソンの下部組織であるという都市伝説を思い出してしまう。 そういうわけでなんだか気になってきたので、バカバカしい感じの本を買って読んだ。
- 作者: 株式会社レッカ社
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/03/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なんでこの本を選んだのかというと、どちらかというと陰謀論よりもフリーメーソンの設定みたいなのが知りたくて、その辺りカバーしてそうだったのでこれにした。
第一章の20ページくらいが設定集パートなんだけど、儀式とか階級制とか握手の仕方とかがWikipediaより良い感じにまとめられて書いてあって良かった。
それ以降は陰謀論パートみたいな感じで延々と適当なことが書かれている。 なぜフリーメーソンはこんなにも使いやすいのか、というところがここから学びを得ようと思ったら重要なポイントだと思う。フレームワークが分ければ、色んな所に応用できそう。
- 教会と対立している
- 近代的思想を掲げている
- 秘密主義的である
多分、この3つがキモなんじゃないかと思った。
歴史は蒙昧から啓蒙の方向に流れていて、その際に色々な事件を積み重ねて今の人類があるわけだけど、1, 2番の性質から歴史はフリーメーソン的な方向に流れていると言い換えることができる。 そして3番の性質から「あれもこれもフリーメーソン」と言ってしまっても矛盾はしない。 結果として、過去から現代に至るまでの事件について「実はフリーメーソンが関与していた」と言っても矛盾しないし動機があるように感じられる、のだと思う。
つまり、時流に乗った上で組織のデティールが無いからこそ、色々と言えるのだなあと考えている。
この本内容がなさ過ぎて本を読むのが遅い僕でも3時間くらいで読み終わったので良かったです。