- 作者: マイケル・I・ハンデル,杉之尾宜生,西田陽一
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/09/21
- メディア: 単行本
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孫子とクラウゼヴィッツをまとめて軍事戦略について考えている本。 なぜか会社の本棚にあったので借りて読んでみた。 この手の知識があればコンテンツとか楽しめそうだなーと思ったり、ヨーロッパ史における戦争がおもしろかったのでもう少し掘り下げてみようという気になったという辺りが動機として大きい。
読んだ感想は、正直いまいちだった。 評価そんなに良い本じゃないんだろうなーと思ったんだけど、検索してみると意外と評価は良い。 この手の本を読んだことがないので、こんなもんなのかよく分からない。
読んでいて、孫子とクラウゼヴィッツの切り貼りで著者の言いたいことを言っている印象を受けた。 といっても別に書いてあることに違和感はないんだけど、なんというか、僕の知識として消化できてない感じがする。 具体的な事柄についてはケースバイケースだからということで言及してなくて、安易な教訓化をしていないからそのように感じるのかも知れない。 僕程度の理解力だと全体的に「中庸であれ」って印象くらいしかない。 おそらく、目的意識を持って読まないと得るものがない類の本なのではないか。 孫子と戦争論くらいは前提として読んでおいてくれ、ということなのかも知れない。
想像上のおっさんがこういうのをビジネスに活かそうみたいなことを言っている印象があるけど、ビジネスに活かすのは難しい気がした。 戦争とビジネス、似ている部分も多いのかも知れないけど根本的には違うという印象がある。 ビジネス書を読んでいて孫子とか戦争論を引用して理論を展開しているところも見たことがない。 ビジネスの勉強をするなら普通にビジネス書を読んだほうがいいと思う。