グロムをレンタルして乗ったときにスマフォホルダーが使えなかったので、事前に道路について色々と調べていたのだけど、そういえば道路のことをよく知らないなと思った。
その後グロムを買って以前よりも長い距離を走る可能性が出てきたけど、原付二種ということで下道しか走れないため、道路について教養を得ておくと信号待ちなども多少は楽しめるのではないか?と思って軽く勉強してみることにした。
何か良い本はないか調べてみたところ、この本が目に留まったので買って読んでみた。
『国道16号線―「日本」を創った道―』 柳瀬博一 | 新潮社にある目次からも明らかなように、かなり雑多な内容の本だった。 個人的には、まさに教養って感じで斜め読みするのにちょうど良かった。 自分がよく知っている場所についても結構言及があったりして、臨場感をもって楽しむことができた。
ただ、この本を読んだことで道路全般を楽しむことができるような能力が得られたかというと、おそらくそんなことはない。 あくまで16号線が主題の本なので、あるとしたら16号線を基準に他の道路について多少考えられるようになったかな?というくらいかと思う。 基本的に歴史ということが分かったので、日本史でも勉強したら道路全般を楽しむことができる能力が得られるのかも知れない。
雑多な中でも個人的に印象に残ったのは、流域と暗渠だった。
流域についてはこれらの資料が良さそうだった。
- 大規模水害、再発を避けるには「流域思考」が必要:日経ビジネス電子版
- 流域とは何か
- 政府の取組|内閣官房水循環政策本部事務局
- 各資料の中で流域について触れられている
暗渠(あんきょ)というのは地下に埋没した水路のことで、川に蓋をしたものも暗渠の一種らしい。 そういった性質から、横須賀散策 4 - みじんこダイアリーなどのように古地図と照らし合わせると分かりやすいもののようだった。
なぜこれらが印象に残ったのかといえば、自分がやっている海釣りにおいても河口域や伏流水が出ている場所は栄養が供給されやすいらしく基本的に一級ポイントとされているので、釣りの役に立ちそうと思ったところが大きい。 河川は当然公開情報なのでその観点での有益性は低いが、古地図に見られる過去の河川や暗渠などは注目している人も少ないため、役に立つ可能性がありそう。 また、これらの地形に関する知識はある程度汎用性が高い感じがするのもポイントが高かった。
流域にせよ暗渠にせよ調べてみると意外とそれなりに本も出ているようなので、今後そういった本を読んでみてもおもしろいかも知れない。
そんな感じで、得たいと思っていた知識に加えて、思わぬ知識も得ることができて、良かった。