下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

グロム(JC92)にドライブレコーダーを取り付けた

旅の記録と、事故時の保険対策を兼ねてドライブレコーダーを取り付けました。

最初は前後2カメラが一体型の、配線不要なタイプを検討していたのですが、友人からスマートモニター付きのドラレコを譲ってもらったことをきっかけに、自分で配線作業にチャレンジすることにしました。ちなみに、これまでの電装経験はリトルカブのバッテリー交換くらいです。

スマートモニターの取り付け

モニターをどこに付けるかで少し迷いました。スピードメーターを隠してしまうのは避けたい、でもあまり下すぎると視線移動が大きくなって危険、ということで微調整を重ねました。

最終的には、姿勢によってはスピードメーターと多少被る程度で、Nランプなどが常に見える位置に落ち着きました。

元々取り付けていたのは、以下のようなハンドル補強タイプのクランプバー。

ただ、位置調整の自由度が少なかったので、これも譲ってもらった別のクランプバー

を取り付け、そこにモニターをマウントしています。

SDカードは、高耐久タイプの256GBを奮発して購入。旅の記録用途にも使いたかったので、容量は多めにしておきました。

ただ、スマートモニターの使用感は少々クセがありました。

  • モニター上で動画を再生すると、Android Autoの画面がちらちらとオーバーレイ表示される(録画ファイル自体には影響なし)
  • 一部の日本語訳が不自然
  • 録画の「ロック解除」方法が不明

昼間の視認性についても、まだしっかり確認できていません。とはいえ、Android Autoでナビ機能が使えるだけでもありがたい存在ではあります。

フロントカメラの取り付け

フロントフォークやミラーマウントも検討しましたが、ヘッドライトの映り込みや見た目のゴテゴテ感を考慮し、最終的にハンドルのクランプバーに取り付けました。

ただ、ちょうど良い市販のマウントが見つからなかったので、3Dプリンターで自作。

実際は、ここからさらに改良してます

22Φのバーに結束バンドで固定しています。

ちょっとズレやすいので、今後ゴムを挟むなどして改良する予定です。 また、今回はABSフィラメントで作成しましたが、耐候性を考えるとASAフィラメントなどの方が適しているようでした。

夜間走行で試した限りでは、多少の白飛びはあるものの、振動も少なく映像としては十分実用的でした。ただし、ナンバープレートの読み取りは、夜間だとかなり低速でないと厳しい印象です。

リアカメラの取り付け

リアボックスやキャリアは取り外し可能にしておきたかったことに加え、余分なものが映り込まない位置にしたかったので、ナンバープレート周辺に設置してみました。

こちらは市販のマウントを使用。

ナンバープレートの脱着がやや面倒でしたが、特に難しい作業ではありませんでした。

ただし、実際の映像ではフロントと違って振動が激しく、夜間は特に見づらいです。フェンダーの構造上、どうしても振動しやすいので、今後はリアボックス側への移植も視野に入れています。

電源取り出しと配線

電源取り出し

中古で購入した車両にはすでにUSB電源があり、リアランプ系統から分岐されていました。最初はそこから電源を取ろうかと思ったのですが、電力不足やヒューズ飛びが心配だったので、別系統から電源を取ることに。

あたりを参考に自分も

を使用。4Pカプラのカバーの外し方がツメっぽく見えるものがたくさんあって少しややこしかったのですが、カバー側で一番奥にあるツメに引っかかってる部分を外側に引っ張って外せばかんたんに外れました。

こういうのをバッ直で採用することも検討しましたが、発電量からしてこれ以上電装を増やす可能性も低いと判断し、今回は見送り。今後必要になれば後付けするかもしれません。 その時も、今回引き出した電源にバッ直用の端子もあるようだったのでかんたんに後付けできそうです。

電源ケーブルにはギボシ端子が必要だったので、自分で取り付け。

ギボシ端子は最初2回ほど失敗。細い電線はうまくかしめにくく、電線を折り返して太くするというテクニックを後から知って「最初に知りたかった…」となりました。電線の太さにもよりますが、基本的には最初から電線は折り返したほうが無難そうです。

このあたりの情報は以下も参考になりました。

なお、ギボシ端子同士の接続も結構難しかったので、先に自宅内できちんと接続してからカプラで取り付けてしまうのが楽そうでした。

自宅内で接続している様子

そもそも、もし配線が分かっているなら自分で電源をカプラにはんだ付けして、直接カプラを取り付けてしまうのが一番楽でコンパクトだったかも。

配線

フロント周りは既設のUSB電源を参考に配線。配線に関してはYouTubeに多くの例があるので、視聴をおすすめします。

サイドシュラウドの取り外しには、グロム(JC92) サイドカバーの脱着が参考になりました。

リア周りは、シート下を基点にシート横の隙間からケーブルを引き出す方式に。ただ、シートのガイド部に誤って通すとシートを装着した際に電線が潰れる可能性があるので注意。自分はやってしまって、運よく被膜は破れませんでしたがヒヤリとしました。

ダメージを受けた電線

また、3Dプリンターで作ったケーブルクリップを両面テープで貼ろうとしましたが、材質との相性が悪かったのか全然くっつかず断念。 手持ちの両面テープ全滅だったので、今後相性の良い両面テープを探すか、別の固定方法を考えます。

まとめ

想定外のことは色々ありましたが、とりあえず無事にドラレコとAndroid Autoの両方が使えるようになりました。

電装に手を出したことで、他にも多少のカスタムはできそうな自信がつきました。今後も少しずつ、自分のバイクを育てていきたいと思います。