- 作者: 安宅和人
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2014/09/01
- メディア: Kindle版
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要するに、問題設定=イシューが重要であるとこの本には書かれている。
冒頭で「考えること」と「悩むこと」の違いについて説明しているが、悩むことは答えが出ないという前提のもとに考えるフリをすることとバッサリ両断しており、無駄だから止めましょうと言っている。 そうした無駄を避け生産的な活動に集中するために、良いイシューとはどういったもので、どうやって見極めれば良いのか教えてくれる。
中盤以降は比較的ノウハウっぽい内容になり、先輩社員の使い方みたいな話だとか、MECEの重要性だとかが書かれている。
個人的には、仮説が単なる設問をイシューにするという話になるほどと思い、リーンなどでなぜ仮説を重要視しているのか理解が深まったように感じた。 日頃の仕事でも先ずは手を付ける前に「これはイシューか?」と自問し、無駄な作業を避けるようにしていきたい。 また、重要だが答えを出せる手法がない問題が実は多いという話から、先端技術をきちんと追っていることの重要性を改めて認識した。
この本の評価は人によって変わると思っていて、普段から問題設定に気を配ってる人からすれば当たり前のことばかりが書いてあるのだろうし、僕のようにいい加減な者にとっては大きなインパクトがあるだろうと感じている。 後者の人にはとてもおすすめ。