下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

提案の型

仕事で何か提案するとき、うまくまとめられなくて提案が通らない、ということがある。

一般的な名称を知らないけど大体

  • 背景
  • イシュー
  • 施策と計画
  • うれしいこと
  • (だからやるべきです)

というような型を使うと、うまくまとめやすいと思ってる。

適当に検索しただけでもそれっぽい画像が含まれるページをすぐにいくつか発見できた。

型にはめて考えてみることで、足りてない情報や明確にすべきメッセージに意識的になれる、といったメリットが得られると思う。

(だからやるべきです)

課題を洗い出して対処してるだけでうまくいくのか

  • 課題管理表などを使って課題を洗い出して対処していくというアプローチは一般的な印象があるけど、本当にそれでうまくいくのかひっかかりがあった
  • よくよく考えてみると、このアプローチでは未知の未知には対処できてないことに気づいた
  • 未知の未知への対処がなんなのかと考えると、探索なのかなと思う
    • じゃあ探索がなんなのかというと、色々ありそう
    • 課題の対処そのものが探索でもあるということはよくありそう
    • 自分が気にしてるのは、どれくらい探索を意識するか、ということなのかな
  • どれくらい探索を意識するべきなのか、というのはどれくらい不確実性が大きいのか、によるのかと思う
    • 不確実性が小さい領域は既知の知、既知の未知でほぼカバーできていそう
    • 不確実性が大きい領域は未知の未知が大きそう
  • 結局、Vモデルと反復型開発の境界をどこに置くのか - 下林明正のブログと同じような話だな、と自分の中ではなった
    • 実際のところは、課題を随時洗い出していくのが通常だと思われる
    • 自分が気にしているのは、繰り返しになるけどどれくらい探索を意識するか、なのだと思う

追記

  • シングルループ学習とダブルループ学習じゃんと言われて、たしかに、となった

自分がファシリテーションするときに気をつけていること(2)

過去にshimobayashi.hatenablog.comで色々書いてたけど、長い。

個人的には、以下のようにまとめられそう。

  • 最速で最高の決定を目指す
  • そのために、自分自身を含めた誰に水を向けるか考える
    • 答えを出せそうな人
    • 答えを出すために必要な情報を持ってそうな人
    • 答えを出すために必要な考え方を持ってそうな人
  • 決定ごとに合意を取る
    • 色んな人の意見を聞いた方が良いと思いがちだけど、意見を聞いても答えが変わらないなら聞く時間が無駄なので意識的にやめる
    • なので、異議が無いかだけ確認する
      • あとでちゃぶ台をひっくり返されたくないときは、決定権を持つ人に意識的に確認する
  • こういう動きをするためには、参加者の特性や力関係などを把握しておく必要がある
    • なので、これは司会ではなくファシリテーション

もちろん「若手に考える訓練をさせたい」とか色んな理由で違うやり方をやることもあるだろうけど、基本的にはこれで良いんじゃ無いか。

言い出しっぺの法則が好きでは無い

  • 言い出しっぺの法則というものがある
    • アイディアを言った人が責任を取って実行しなきゃいけない、みたいな慣習
  • でも、無い方が良いと思っている
  • なぜなら、アイディアは多い方が良いと思っていて、言ったら実行しなきゃいけないだと言わなくなるモチベーションが働きそうだから
    • たくさんアイディアを出した上で、良いアイディアには適切なアサインをして進行したら良いじゃん、と思う
    • その上で言い出しっぺに任せるのが適切なら任せたら良いと思う
  • 逆に、ゴミみたいなアイディアを量産して他人に押しつけるような人がいたら、言い出しっぺの法則はあった方が良いのかも知れない
    • 理由としては後ろ向きで、そんな人はそもそも居て欲しくない感じはする

アクアリウムと海

  • 自分は気を抜くと開発プロセスとか会議体などを静的なものとして扱いがち
    • 単純にそういう性格
  • でも実際は1回つくったら終わりということは無くて、状況に合わせて変化させていくもの
  • アクアリウムっぽく接してるけど実際はそうではなくて、海っぽく接する必要がありそう
    • アクアリウムは閉鎖系なので系が完成すると安定する(アクアリウムやったことないので完全に憶測)
    • 海は開放系なので相互作用の中にあって安定するということは無い
  • VUCAです

仕事が楽しいことは大事なことだなと思い直した

成果を出すにあたって仮に運・才能・努力の3つがあるとしたら、自分でどうにかできるのは努力だけなのでとにかくがんばろうということになる。 まあなんなら、運は才能と努力の掛け合わせである程度引き寄せることも可能、みたいに思うこともある。

ただ、努力は夢中に勝てないとか言うけどまさにそうで、努力してる人間の手は止まりがちだけど、夢中になってる人間の手が止まることはあまり無い。

であれば仕事は楽しいものであったほうが、結局成果も出るんだと思う。


思い返すとここ10年くらいは自分自身の成長が楽しかった気がするけど、歳を取ったせいかあんまりそういう感じでも無くなってきたな、とぶっちゃけ感じる(おっさんになると褒められないけど叱られるとか、伸び悩み感が出てくるとか、まあ色々あるじゃん?)。

最近、映画大好きポンポさんというアニメ映画をみたんだけどその作中で(ネタバレ注意)、銀行の仕事に嫌気が差して病んでる登場人物が「銀行の仕事は夢に投資して、実現する手伝いをすること」というリフレーミングを経てめちゃくちゃ元気になるという描写があって、めっちゃ良かった。

なんか自分もそういうリフレーミングが必要になってきてるように感じる。 お金をもらって仕事をしているからには大体誰かの課題解決に貢献してるはずなので、何かはあると思うんだけど。

こういう時、手段が目的化してる方が強いよなと思う。自分はあんまりその気が無いので、不便。

ここ1年の仕事の簡潔なふりかえり

ここ1年くらい色んなチームを転々として開発プロセスを整えたり開発計画を立てたりする仕事をしていた。

必要なことはできたとおもうけど、ここはもっとうまくできたなと後になって思うことも多かった。 せっかくなので、まとめておこうと思う。

1. 狙いを明示して、それに従って整理していく動きがもっとできていたら、なお良かった

扱うのは開発プロセスと言っても具体的には人間の行動を規定していく動きなので、頭の中にある考えを具体に落としていく際にこれができていたら、納得してもらえる可能性が高まっていた。 もちろん全くしてなかったわけではないけど、より意識的にできていると良かった、という話。

仮に納得してもらえなくても、理解はしてもらえるような努力はもっとしても良かった。

そうなっていたら、より前向きかつ意図通りに行動してもらえる可能性が高まるので、より強い統制ができていた可能性がある。

2. 自分の頭と自分の足で情報を集めていけると、なお良かった

直接聞いてみると事前に聞いていた話と違うということがあったので、一度自分の足でちゃんと情報を集められていたらもっと課題が発見できていた可能性がある。

また、これは反省というよりは今やってうまくいってることだけど、やはり事前に仮説を立ててヒアリングを通じて検証するという形を取っていると、得られるものは多いなと思う。

まあ、自分でやることを重視しすぎるとそれはそれで時間がかかるので、明らかに解決しないといけない課題があったり使える時間が限られている場合はこだわりすぎなくても良いと思うけど、基本的にはできるときはやっといた方が良いのだろう。

今後など

shimobayashi.hatenablog.com

のことを思い出すと、1は「意思決定」はできてるけどそのフォローがもっとうまくできたということだと思うし、2はまさに「情報収集」に関してだと思う。

なぜこの本のことを思い出すのかというと、近いうちに(これまであーだこーだ書いておきながらようやく)よりEMっぽい働き方をしていく感じになりそうなので。

ただ、自分は明らかに(確か本にも出てきたと思うけど)伽藍タイプを好む人間なんだけど、バザールタイプのメンバーが集まったチームに身を投じていくことになりそう。ので、多分色々と合わなさそう。

が、そんなことを言っていても仕方が無いし、今後も生きていればバザールタイプの上司の下で働く機会もそれなりにあるだろうし、タイプが違うからこそ違う視点で出せる成果もあるかも知れないので(これはめちゃくちゃ意識的に楽観視しようとしている)、その練習だと思ってやっていこうとは思う。