ちょっと前にやってたんですが、そういえばブログには書いてなかったので軽く書いておきます。
ルアーの自作にチャレンジしていて塗装方法も色々試していたんですが、やっぱり薄く均一に塗ったりするためにエアブラシが欲しいなとなりました。 ただ、市販品を買おうと思うと多少値段がするのと、買うならバッテリー内蔵型が欲しいけど定番商品みたいなのが無さそうなのと捨てる時にめんどくさそうということで、買ってもすぐに飽きるかも分からないし踏み切れずにいました。
そこで、もう少し手軽にそれっぽいことをやる方法は無いものかと調べていました。
おそらくいちばん有力なのは、イージーペインター(あるいは互換品を使った自作イージーペインター)でしょう。イージーペインターによるアクリルガッシュ塗装の考察 : スロハユニフの工作日誌などを見るにアクリルガッシュでも使えるようです。ただ、調べているとなんだかんだでガス缶の消費が激しいようで、いまいち気乗りしませんでした。
更に調べていると、たまたまベランダ用 自作簡易エアブラシ | To-chan no Museum | MUUSEO 890607を見つけ、エアブラシっぽいものを自作する方法があることを知りました(エアブラシというか、噴霧器?境界がどこにあるのかは分かってません)。 必要な空気ポンプがなかなか近所の100均では見つからなかったのですが、ある時偶然見つけたので挑戦してみることにしました。
試行錯誤の過程はめんどくさいのですっ飛ばして要点だけ書きます。
100均の空気ポンプ→100均のアクアリウム用のチューブ→3Dプリンターで自作したヘッドを100均の化粧品ボトルに取り付け というのが大雑把な構造です。
- 100均の空気ポンプ
- 足で激しく押してると各部品抜けがちだったので、マスキングテープで径を太くして抜けにくくした。接着剤などを使うと破ける可能性がありそうだったので避けた
- チューブ
- 長すぎるとポンプの抵抗が強い気がしたので1.5mにカットした
- 自作ヘッド
- 垂れた塗料が流れないように受け口をつくってみている。ボトルに戻すための穴も開けてみたけど、これは小さすぎて表面張力を破れなかった
- 空気の射出口は3Dプリントした。絵の具の吸い出しパイプはFIXPIPEを使用。内径はいくつか試したが、1mmがバランスが良いように感じた
- 空気の射出口との位置関係が非常に重要。単純には、なるべく強い空気圧がかかる位置(近く、真ん中に)配置するのが良いように感じた
- 塗料
- 自分はアクリルガッシュを使用
- 希釈も(今のところ)水を使用
- 濃度が非常に重要かつピーキーなので、最初は水を本当に少しだけ入れて、パイプが詰まるようなら本当に少しずつ水を足していくのが良いと思いました。水が多すぎると今度はただの水を吹きかけているだけのような状態になって、塗装が垂れるし乾燥したときに塗装が割れます
- 塗る時は化粧品ボトルを横~下向きにして使う感じ
- 多分空気圧が弱すぎて十分に吸い上げられていない?
こんなもんで本当に塗れるの?って感じだと思いますが、かなりがんばってポンプを踏みまくれば一応塗れました(塗る時は段ボール箱の中とかでやってください)。
塗る対象が小型なのでギリギリ実用範囲内って感じですが、あんまり大きいとさすがに体力的に厳しい感じはしました。
粒子がめちゃくちゃ大きいですが、これはこれで表現としてアリかなと。 ベタ塗りしたいときは重ね塗りすれば大丈夫なはずです。 塗装が厚くなる懸念がありますが、筆塗りよりはマシでしょう。
多分これをやりたいと思う人はほとんど居ないと思いますが、奇特な人へ向けて一応書いておきました。 一応イージーペインターに対して優位な点があるとしたら、ランニングコストが限りなく低いことと、自作ヘッドをいくつかつくっておけば塗料の交換がかんたんにできるところとかですかね?