- 作者: デールカーネギー,Dale Carnegie,山口博
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 1999/10/31
- メディア: 単行本
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最近は仕事で他の人と話すことが増えていて、良い本だとおすすめされたので読んでみた。
読んでみて、以前読んだ本に似ているな、と思った。
以前読んだ本は自分自身を主眼に置いた思想的な内容だったのに対して、この本は他人を主眼に置いたテクニカルな内容だった。
1936年初版の古い本で、目次に「まずほめる」とか書いてあるのを見ると道徳の授業かよと思ってしまうが、実際に読んでみるとあくまで自分の利益のために他人をいかにして動かすかという話が書かれている。
基本的な論調としては、他人を批判してもますます対立するだけで効果が無いので別のアプローチをやりましょう、という感じ。 「自分の利益を忘れて相手の利益を考える」というのは基本なんだけど実践するのは難しい。 小手先のテクニックにも広く言及していて、困ったときにこの本を眺めると解決案が思い浮かぶのかも知れない。
ただ、この本に書いてあることを表面的に実行すると、かえって相手は馬鹿にされてると感じたりだとか、京ことばみたいにひたすら陰険な印章を与える危険性があると感じた。 本書で注意されているように、あくまで誠意を持った上で実行しなければ効果はないだろう。
また、当時の実例が非常に多く掲載されており100年前のアメリカを感じることができる歴史書的な一面もある本だった。
正直、書いてあることは当たり前のことばかりなんだけど実際にそれができている人はとても少ない。だからこそ出版から80年ほど経った今でも読まれているのだと思う。 誰にとっても一読の価値がある本。
- 作者: デールカーネギー
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2005/07/20
- メディア: 単行本
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調べていたらこんなCDも見つかって、なかなかこんな本は無いと思った。