下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

京都から浜松まで自転車で走った

だらだらと書く。

沖島観光で主に右膝にダメージが残っていたものも、天気予報との兼ね合いで1日だけ休んで出発した。

1日目は京都から大垣へ向かう。若干遅れ気味だったが、山科を経由して中間ポイントとして設定していた沖島観光の時にも使ったコンビニに到着する。

お昼ごはんとして、カロリーを重視してあんパンを選択。

その後はずーっと琵琶湖沿いに走り続ける。10年ほど前に今と同じフレームで友達と琵琶湖一周をしたのだけど、意外と記憶は蘇ってこなかった。 段々と疲れてキマってきて走り続けていると、うっかり関ヶ原への入り口を通りすぎてしまう。

ウロウロと迷いながら関ヶ原へ突入していく。肌寒くなってきたのでアームカバーを装着した。

とにかく田舎道という感じで結構迷った。この辺りはおじいちゃんたちがゲートボールをしていたり、民家の前に鶏の入ったカゴがたくさん置かれていたりした。この時点で日没までに大垣に着くのは無理だなと諦めて宿泊施設に電話。特に電話しなくても良さそうだった。関ヶ原のあたりは彼岸花がきれいだったかな。

関ヶ原駅を越えたあたりで日がかなり落ちてきたのでサングラスを外した。これから下りというところだったので、虫が目に入ってほしくないと思い若干迷った。 かなり長くて急な坂道があったのだけど、疲れていて割りとノーブレーキで走ってしまった。後から考えると横から自動車が飛び出てきてもおかしくない道だったのでゾッとした。

そうこうして大垣駅に着く。着いてから思い出したが、以前に養老の滝を観光した時の帰りに大垣駅から電車に乗って京都に帰ったのだった。

宿泊地に19時ごろに到着。結果的には予定時間より30分遅れだったので、単に日没の時間を甘く見すぎていた。

関ヶ原を下っている時にくっつき虫がくっついていたのだけど、到着するまで外す暇がなかった。

近所のモール内で夕食。あなどっていたら意外とからあげがおいしくて良かった。

というわけで、この日はおそらく130kmくらい走った。メッセンジャーバッグを背負った左肩、右肩、右足親指付け根、左足親指付け根、腰の順でキツかった。宿泊施設はタバコ臭くてうるさくて暑かったけど、がまんしたり耳栓したり冷房をつけたりして普通に泊まった。このときタバコの臭いが衣類に付着して後々若干嫌な気持ちになった。次は禁煙の宿泊施設を選びたい。

2日目は大垣から岡崎へ向かう。 朝はあえて和食。

木曽川を越えたが、過剰に整備されておらず良い河だなあと思いながら眺めていた。 そうこうしているとミスって東に行きすぎてしまう。戻っても良かったのだけど、あまり乗り気でなかったので名神高速道路の高架下を走っていく。 ところどころ他の道路との合流地点などあり、あまり自転車が走る感じでも無かった。走りやすくはあったけど。

そうして名古屋に到着する。加藤清正像のあたりで休憩していたら、ミスって携帯を落として角を凹ましてしまう。加藤清正と戦って付いた傷という設定でいくことにする。

中間ポイントとして設定していた大須に到着する。

大須観音といえば、10代の頃遊んでいたネトゲのオフ会の集合場所がここだった覚えがある。 あえて大須商店街を自転車を押して通り、大須も相変わらずだなあと眺める。高専生のころは大須にちらほら遊びに来ていたのでなつかしい。京都の新京極に近い雰囲気。そのころに買ったピンバッジの1つは今でもメッセンジャーバッグに付けている。

せっかくなのでスガキヤで昼食を取る。油っぽくないのが割りと好み。よくよく考えると、10代の頃に一度だけ自転車で大須に来たことがあるような気がしてきた。 その後はまた淡々と岡崎へ向かう。名古屋市内は道は良くても信号機が多くて微妙だった。

安城に近づくにつれ段々と見覚えのある道になってくる。常滑にある友達の家に泊まりこみで遊びに行く時にこの辺りの道を走ったりしていたはずである。 当時から自転車は結構好きだったし、何より移動する金が無かった。ちょうどロードバイクを買ったか買っていなかったかのころで、おそらくマウンテンバイクでもロードバイクでも走ったことがあると思う。

どうやら葬式場のようだけど、この建物は色や形が印象的なので記憶に残っている。 冷静に考えれば10年も経てばもう少し汚れたり色が落ちたりしそうなものだけど、葬式場だからその辺りはちゃんとメンテナンスしてるのかな。 そうして走り続け、本格的に見知った道に近づく。

この並木もなぜか記憶にある。あれは名古屋にある仲の良い先生の家にお邪魔しに行ったときの帰りだったかな。

よく使う道とつながる。この感覚を求めていた。地元を久しぶりに自転車でぶらぶらしながら家へ帰る。おそらく16時頃に到着したと思う。これでひとまずの目標は達成できた。

この日はパック寿司を食べる。悩んでいたがやはり浜松まで走りたい気がして、湿布を身体に貼りまくる。手持ちの湿布が切れたので分けてもらった。肌寒いのでなにか着るものを貸して欲しいと頼んだら、昭和からタンスにしまってありそうなナイトガウンが出てきたのでそれを着て就寝。 というわけで、2日目は90kmくらい走ったと思う。

次の日の朝に天気予報を見ると、くもりだった予報が雨に変わっていた。浜松まで行くかどうか悩むが、雨雲の予想図を見ていると東に走るのであればなんとか小雨で済むのではないかと思い早めに家を出る。何より、やはり自転車で浜松まで走ってみたかった。

日が出ておらず寒いので早速アームカバーを着ける。よく遊んだゲーセンとか、小学生くらいの時におもちゃを買ってもらった大きなおもちゃ屋さんなどを通りすぎて感傷に浸る。自動車の後部座席から頭を出して眺めていたような、おぼろげな記憶のある1号線を走り続ける。

結局、雨には降られる。とはいえ小雨程度で済んだのは良かった。 中間ポイントととして設定していた豊橋に到着。自分の知ってる豊橋より田舎に見えたが、きっと気のせいだろう。 お昼は雨雲に追いつかれたくないのでサッと肉まんとスポーツようかん2本で済ませる。

そうして進んでいくと浜名湖に着く。

琵琶湖の後の浜名湖は小さく見える。 それにしても、豊橋から湖西に入ったあたりから異様に浜松感が出てくる。浜松というだけあって松の木が多かったりするのだけど、あの独特の間使いの感じがなんとも言えない。空間を詰め過ぎずに生け垣なんかを設置しているというか、なんというか。

新幹線の線路沿いを走っていると、弁天島を通り過ぎる。よく知らないけど鳥居があった。 そうして進み続けて、ようやく浜松に到着する。

この頃にはかなり疲労困憊という感じで、肩で息をしながら走っていた。

そして到着する。3日目は80kmくらい走った気がする。15時半くらいに到着したんだったかな。このあとはうなぎを食べたりワインを飲んだりした。

そんなわけで、僕の旅行は終わった。次の日、つまりこの記事を書いている今日に久しぶりに新幹線で輪行して京都に帰った。3日間かけて自転車で走った道のりを、新幹線で1時間と少しですっ飛ばしていくのは爽快ですらある。あのあたりの道はああだったなあとか考えながら、新幹線からずっと外の風景と地図を見ていた。全体で300kmくらい走ったと思う。

振り返る。

先ず、沖島観光で新しいポジションを試したのが良かったし、沖島観光を通じて更に調整し直したのも良かった。 サドルを1cmほど前に出して、左ブラケットの向きを調整し、クリートを手前に付け直し、ハンドルを下向きに3℃ほど向きを変えた。 これまでは大体股か掌底が痛くなって走れなくなっていたのだけど、色んなポジションが取れるようになって誤魔化し誤魔化し走り続けられた。 今でも身体は痛いけど正直想像よりはずっとマシで、もっと股が割れそうになったりすると思っていた。 一番キツかったのはメッセンジャーバッグを背負っていた左肩だったけど、まあ仕方がない気がする。そのメッセンジャーバッグの負荷にしても想像していたよりはずっとマシだった。

次に、色んなグッズを買い揃えてきて良かったな、と思う。最近買い足したもので良かったのは、

このサングラスは1500円だけど普通に使えるし、偏光サングラスなので釣りとかでも使えて便利。 目のダメージが抑えられるし、虫とか対向車線のライトとか気にならないのは最高。 見た目が悪いのはヘルメットとかレーパンの時点で諦める。

おたふく手袋 ボディタフネス冷感 パワーストレッチ アームカバー フリーサイズ ブラック JW-618

おたふく手袋 ボディタフネス冷感 パワーストレッチ アームカバー フリーサイズ ブラック JW-618

このアームカバーは500円だけど当然普通に使える。アームカバーはこれまで単なる日焼け対策くらいに思ってたけど、想像以上に防寒効果があった。具体的には、寒いとき用のマウンテンパーカーを一度も羽織らなかった。かさばらないし最高。

これまであまり携帯食料を持たなかったけど、あったら思った以上に便利だった。何より、安心感がある。長距離を走る際はどうしてもカロリーが必要になるので、持っておいて損はない。特にスポーツようかんの方はゴミも出にくいし片手でも食べられるしよく考えられている。

最後に、ようやくStravaを使ってルートを計画したのが良かった。ルートビルダーは挙動がおかしいけど基本的には良く出来ていて、人気のルートとか勾配の少ないルートとか作り出せる。知らない道を走ろうとすると自転車ではキツかったりして困ることがあるんだけど、Stravaのおかげでその辺りはあまり心配せずに済んだ。

そんな感じだった。

一応簡単になぜ走ろうかと思ったのか書きとどめておくと、シルバーウィークの予定が何もなかったことと、懐古と、自己成長感の獲得のためだった。一応1ヶ月くらい前からぼんやりと考えてはいたけど、前日に宿の予約をするまではどうするか決めてなかった。 10代の頃走っていた道を同じフレームでまた走ったら楽しいだろうし、それをブッチギリで乗り越えれば歳をとって良かったと少しは思えるような気がした。 そして自分の身体がいつまで誤魔化し続けられるのかよく分からないし、こんないい季節に長い休みを取って天気も安定しているということはこの先そうそう無いと思ったので、思い立って行動した。

理由が感傷的で自分らしい。結果としては、走って本当に良かったと思う。楽しかった。 適当に書いたらめちゃくちゃ長くなってしまったけど、特に推敲する気もないのでこれで良しとする。

自分が思っていたより走れるようになっていたので、次はしまなみ街道とか行ってみたいかなあ。また考えよう。