下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

仕事上の思想のコアになった二冊

ふとここ十数年の自分の仕事について内省していると、二冊の本が頭に浮かんだので読み返していた。

shimobayashi.hatenablog.com

久しぶりに読み直して、想像以上に自分がこの本の影響を受けてることが分かった。 プロジェクトマネジメントに関しては十数年間この本の内容をなぞり続けていたと言っても過言ではない。

スクラムに限定しない内容になっているのが改めて良い。 今となってはとりあえずスクラムとなりがちだけど、常にスクラムがマッチするわけじゃない。 根底となる考え方や、やり方が一つじゃないことをしっかりと教えてくれていた。

「誰もがこの働き方を気に入るわけじゃない」という言葉にも、以前よりも重みを感じる。

shimobayashi.hatenablog.com

この本は多分、読んだ当時はあんまりピンときてなかった。 それでも今回この本のことが思い浮かんだのはきっと「この本に書いてあったような気がする」ことを色々と経験してきたからだと思う。

そんなわけで、久しぶりに読み返してみると「めっちゃ良いじゃん」となった。 チームで働くこと、会社で働くことに関して清濁併せてまとめられていて、とても共感できるようになっていた。

本のタイトルから受ける印象に反して、チーミングに限らず個人的なキャリアや働き方について考える際にも参考になる本だと思う。


なぜこの二冊が頭に浮かんだのか?ということを考えてみると、根本的には自分がこういう仕事をしたいからだと思う。 それぞれの本の中でも認められているように、別にこれらの本に書いてあるようなやり方が唯一の正解では無い。 けど、自分はその価値観や考え方に共感しているのだと思う。 理屈じゃなくて、感情の話。

じゃあ、これまでの自分が実際どうだったか?と思い返してみると、至らなかった点は多々あるけど、その中でも「楽しさ」や「幸福」といったものについてあまり真剣に向き合ってこなかったと反省している。 結局、楽しくなければモチベーションが続かないので、持続的でも効率的でもなかった。

「それがぼくには楽しかったから」とはよく言ったもので、ある人にとっては苦痛な仕事が別の人にとっても苦痛であるとは限らないし、むしろ楽しかったりすることがある。 そういうギャップがあると活躍しやすいので、そういう居場所をつくったり見つけたりするのも大事だと思った。

この辺りの話はマンガでやさしくわかるコーチング を読んだ - 下林明正のブログからうっすらと考え続けていたけど、自分なりに咀嚼できたような気がする。