下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

1=1だけど0.5+0.5は1.2になったり0.4くらいになったりする

  • 兼務とか按分の話です
    • スクラムの価値基準の「集中」の話みたいな
  • 一般的に、タスクの並列数は2並列までは効率が上がることが知られていると思う。3並列以降は効率が下がる
    • 2並列が効率があがるのは、タスクAの待ち時間にタスクBを進められるから、というシンプルな理由だったはず
  • しかし実際には、2並列であってもめちゃくちゃ効率が下がることも結構ある
  • 効率が上がるかどうかの分かれ目は、タスクAとタスクBの間にあるコンテキストのギャップの大きさにあると思う
    • いわゆるコンテキストスイッチの大きさ
  • 普段仕事をしていると、脳内にいろんなコンテキストを展開して仕事をしていると思う
    • エンジニアだったらアーキテクチャだったり
    • 企画だったらペルソナやユーザー行動や競合だったり
    • 僕はデザイナーとして働いたことはないけど、どんな意味合いをもったサービスなのか世界観を展開していたりするのではないか(予想)
  • タスクが単純だと展開すべきコンテキストは小さいけど、タスクが複雑だったりその人にとって未知だったりするとコンテキストは大きくなる
  • コンテキストスイッチが大きいと、展開のし直しに意外なほど労力がかかる。また、十分に展開しきれてない状態で誤った判断をしてしまうこともある
    • 個人的にも最近こういう経験があった。どちらもまったく手が進まなかった。どちらも自分にとっては未知のタスクだったからだと思う。未知なだけで超複雑な話ではなかったので、すでに何度か経験がある人なら普通に並行できることだと思う
  • なので安易に並列は悪とは思わないけど、コンテキストスイッチの大きさは意識したい。言い換えると、同じコンテキストの中で最大2並列でやっていけるようにしていきたい
    • 同じタスクでも人によってコンテキストの大きさは違うので、各々が自覚的にならないとうまくコントロールできなさそう