下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

洞窟オジさん を読んだ

異自然世界の非常食がおもしろかったのでその流れでウィッシュリストに入れっぱなしだったこの本も読むことにした。なんか気分転換に読める本が手元にほしいんだけど、サクッと読んでしまっていて手元に残っていないという問題がある。

洞窟オジさん

洞窟オジさん

  • 作者:加村一馬
  • 発売日: 2015/09/25
  • メディア: Kindle版

昭和35年、当時13歳だった少年は両親からの虐待から逃れるため、愛犬シロを連れて足尾銅山の洞窟に家出。人を避け、ヘビやネズミ、イノシシなどを食べて生きることを選んだ…。’04年5月に刊行され、話題を呼んだ『洞窟オジさん 荒野の43年』。あれから11年が経ち、社会復帰を果たした加村さんは群馬県の障がい者支援施設に住み込みで働いていた。彼はなぜ、そこで生きることを決めたのか。「自分のため」ではなく、「他人のため」に生きる喜びを知るまでの55年の軌跡を綴る。

この本もネットの記事を見てウィッシュリストに突っ込んでたんですよね。その記事は発掘できた。

www.hotpepper.jp

今改めてこの記事を読むと、書籍のダイジェスト版という気もする。この記事に加えて、川での暮らしとか、細かいサブエピソードが色々とある感じ。

読んだ感想としては、

  • 戦後から現代に至るまでの急速な変化を、ところどころ切り取ったように感じ取ることができておもしろい
  • これ以上無いというほどのプリミティブな生活によって培われた価値観が現代に合流していく過程がおもしろい
  • もちろんサバイバルものとして読んでもおもしろい

というところですかね。文章も平易なのでサクサク読めます。

個人的には釣りに関する描写も気になった。

手伝う 仕事 が ない 時 は、 近く の 小川 で 釣り を し た。 たま に クチボソ が 釣れ た とき は ごちそう だっ た。 クチボソ は 本当に うまい。 場所 によって 名前 が 違う ん だ けど、 この 辺 では モツゴ と 呼ば れ て い た。

ちょうど最近近所の小川でモツゴを釣っていたんですが、あれってうまいのか……ちょっと気になってきた……。

最初 に 釣れ た 魚 を 手のひら に のせ て 魚 の 体温 を 見る と、 その 日 どの くらい 捕れる かが わかる ん だ。 魚 が あったかい と、 その 日 は よく 釣れる。 でも、 冷たい と ダメ。 釣れる と 思っ た 日 は、 明るく なる か なら ない かの うち から、 食べる こと も 忘れ て 釣り を し て い た。

魚って基本的に変温動物だと思うんで、魚の体温=水温ってことだと思うんですよね(違ったらすみません)。で、基本的には水温は高いほうが魚の活性は高く、水温が低いと活性は高くならない、ということなのかなあと読み取りました。

こういう本を読んでいると「俺もサバイブしてえ」という気持ちになってくるけど、現実の自分は死ぬほど神経質なので絶対に外で眠れずに体調崩して死んでしまうと思う。とはいえ魚釣ってキャンプしてみたいなレジャーは興味あるし多分1泊くらいなら体力もつと思うのでそのうち機会があれば挑戦してみて、万が一意外といけるじゃんってなったら日数を伸ばしていってみたい。YouTubeでカヤックとキャンプ用品で釣りしながら適当な無人島で寝泊まりする動画が結構好きなのでああいうのやってみたいという憧れだけがある。

読み物がまた無くなってしまったし、プリミティブすぎるサバイバルに寄り過ぎていてあまり実用的ではない気もするので、次はこの本を読もうかなと思ってとりあえず買っておいた。