- 作者:アンドリュー・S・グローブ
- 発売日: 2017/01/11
- メディア: Kindle版
シリコンバレーのトップ経営者、マネジャーに読み継がれる不朽の名著、待望の復刊! !
インテル元CEOのアンディ・グローブが、後進の起業家、経営者、マネジャーに向けて、一字一句書き下した傑作。 『HARD THINGS』著者のベン・ホロウィッツ、フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグなど、シリコンバレーの経営者や幹部たちに読み継がれ、大きな影響を与えてきた。
アウトプットを最大化するための仕事の基本原理とは、マネジャーが最も注力すべき仕事はなにか、タイムマネジメントの方法、意思決定のときにしてはいけないこととは、ミーティングはどう進めるべきか、1対1の面談(ワン・オン・ワン)ではなにを話すのか、人事評価はどう判断すべきか――。 マネジャーなら誰もが悩むことに答えてくれる、実践的で役に立つアンディ・グローブのアドバイスが満載の経営書である。
自分が好んで読むような本でよくこの本が紹介されていることに気づき、読んでみることにしました。 結果から言うとかなり良い本だったのですが、密度が高いのと翻訳が正直微妙……で疲れてきて読み終わるまでに1ヶ月以上かかってしまいました。
なぜ良い本だと感じたのかをもう少しブレイクダウンすると、
- どの章に関しても「何が重要なのか」という要点から出発して書かれている
- 自分が今行っている中間管理職としての業務内容に、書かれている内容が形式上は近く、また、その形式の理由をきちんと掘り下げて説明している
- 明日からの具体的な行動に活かせるイメージが湧く
というところなのかな、と思います。
本書を読み終わったあとなら、おそらく最後にある「行動指針チェック・リスト」と目次を定期的に眺めるだけでも軌道修正の役に立ちそうです。
個人的に印象に残っているところを挙げると、
- マネジメント全般について
- マネージャーのやるべきことは部下の教育とモチベーション向上
- モチベーションは内発的なものなので、もともと動機づけのある人が活躍できるようにするだけ
- 欠陥を見つけるとそれにフォーカスしがちだが、その欠陥は計画のミスの結果
- 悪い材料は、早い段階で拒否しなければならない
- マネージャーのやるべきことは部下の教育とモチベーション向上
- 意思決定について
- マネージャーは技術のエキスパートではなく、過去そうであったとしても陳腐化している。そのような人たちが技術的な決定をするようなら、恐ろしい結果になる
- 会議について
- ミーティングにはプロセス中心と使命中心の2つがある
- 使命中心のミーティングの割合が多くなってきているのなら危険な兆候
- 1on1について
- 頻度は部下の習熟度によって決めるべき
- 大きな話題についても話せるように、1回あたり最低1時間は必要だろう
- 準備は部下にさせるべき
- トラブル、特に潜在的なトラブルについて検知できるようなことを話し合うべき
- レポートの意義について
- レポートそのものよりも、レポートを作る過程で理解することが大事
レポート は 情報 を 伝える 方法 と いう よりは、〝 自己 規律 訓練〟 の〝 手段〟 なので ある。 レポート を〝 書く こと〟 は 重要 だ が、 読む こと は 重要 で ない こと が 多い。 これ に 似 た 例 は たくさん ある。 あと で お わかり の よう に、 年間 計画 の〝 作成〟 は それ 自体 が 目的 で あっ て、 結果 として でき上がっ て くる きちんと 束ね られ た 報告 書 が 目当て では ない。 同様 に、 大型 資本 支出 の 許可〝 プロセス〟 は それ 自体 が 重要 で あっ て、 許可 そのもの が 重要 なのでは ない。 大型 支出 申請 書 を 作成 し 正当 化 する ため に、 人々 は 繰り返し、 ああ でも ない こう でも ない と 自己 分析 や 工夫 を する。 そして 価値 が ある のは この 精神的 試練 で あり 訓練 なので ある。 公的 な 手続き を 経 て 許可 する こと は、 それ が こういう プロセス を 確実 に 通る こと を、 いわば 自己 規律 として 強いる から こそ 役立つ ので ある。
- レポートそのものよりも、レポートを作る過程で理解することが大事
というあたりかなーと思います(自分で言い換えてるんで文意を違えているところもあるかも)。 個人的には、紙の本も手元に置いときたいと思える内容でした。
- 作者:アンドリュー・S・グローブ
- 発売日: 2017/01/11
- メディア: Kindle版
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