下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

ソード・ワールド2.0を遊んできました

ゲームマーケット大阪でもらったチラシに大学サークル系オープンコンペのチラシがあったので、どんなものかと思って参加してみた。

若者であふれている感じかと思っていたけど、実際に行ってみると安定のおっさん率という感じだった。TRPGの集まりみたいなのに行くと大体30代前後のおっさんが元気に活動している。

ただ、現役の大学生と話していると去年度あたりに一気に20人くらい入部したということを言っていて、やはりある程度の流れはきているのかと思った。 今はその種火を使って出版社がブームを仕掛けてると思ってて、それが大きく燃え上がるかどうかはよく分かってない。

オープンコンペということでシステムは色々と選択肢があったんだけど、今回はソード・ワールド2.0を選んだ。せっかくの機会なんだから知らないシステムを遊んでも良かったんだけど、知らないサプリを盛り込んでる感じだったので遊んで見ることにした。

内容としては、結構良い感じのキャラがつくれたつもりだったんだけどシナリオの風呂敷が広がっていくばかりで一向に畳まれないのでずっと釈然としない感じだった。 多分、上手なPLだけで集まって回すとバイキングみたいな感じで良い感じに好きなネタだけをピックアップして盛りつけて楽しめるんだけど、僕とかそんな上手なPLが集まっているわけではないのでメチャクチャな料理になってしまった、みたいな感じだったと思う。味とかずっと理解できなくて、何を食べてるのか不安な気持ちが続いているみたいな体験だった。

GMの人は結構慣れててどちらかと言うと上手な部類だと感じてはいたんだけど、データゲームとして遊んでいる側面が強そうな感じだったので、あまりそういう方面に気を使っていなかったのかも知れない。もしくはPLに恵まれていて、初心者の気持ちみたいなのをそもそも知らなかったのかもしれない。もしくは一番ありそうな話しとして、単に僕とかが下手くそすぎたのかも知れない。

また、さっきシナリオをバイキングに例えたけど、そういう意味ではこのシナリオがフレンチだと思っている人もいれば和風だと思ってる人もいて、それが最後の方まで分かってなかったからスベってた、みたいなのもあった気がする。 SW2は基本的にライトファンタジーだけど割りと懐広めに設定されているので、シリアスなつもりの人もいればギャグのつもりの人もいる。その辺り意識合わせできていればベターだったのか、と思う。


まあ、そもそもの話として(失礼な話だけど)実は僕はTRPGはそんなに面白い遊びではないと思っている。というか、大体全然面白くない結果に終わることが多い。 8時間とか使って遊ぶくらいなら、小説読むとか、映画観るとか、ゲームやるとか、もっとマシな時間の使い方があると思う。

それでも僕がTRPGを遊ぼうとするのは、ごくまれに僕のボキャブラリーでは言い表せない奇妙な感覚をTRPGを通じて得ることができることがあって、その感覚のことが気になっているからだというところが大きい。

この感覚が何なのかよく分かっていないけど、ロールプレイが上手くいって、シナリオが綺麗にまとまって終わるときに味わえる気がしている。戦闘とかはそれほど重要ではなくて、味付け程度だと思っている。 多分、十分に感情移入することが前提として重要で(そうでなければTRPGは意味のない数値と言葉のやり取りでしか無い)、その上でキャラクターを喪失することが大事なんだと予想している。

人間は、ギャンブルを通じて失うことを学んでいるだとか、ゲームでも殺された瞬間に快楽を感じているだとかいう話があるけれど、そういう類のことではないだろうか。 普通に生きていれば1つのパーソナリティを失う機会はそれほど多くないから、奇妙な感覚だと捉えるのも納得がいく気がする。