下林明正のブログ

思いついたことを適当に書いています。

OKR を読んだ

OKR(オーケーアール)

OKR(オーケーアール)

■前半は物語、後半はノウハウですんなりわかる! 本書の構成 <前半>シリコンバレーのスタートアップの物語 高級レストランなどに高品質の茶葉を販売するスタートアップ「ティービー」が舞台。資金調達は成功したものの、売上が伸びず、創業者同士がぶつかり、社員の不満が募る。そのときにエンジェル投資家の勧めで、ティービーに導入されたのがOKRだ。OKRの設定や運営でつまづきまくるが、やがて社内の全員が変わってくる――。

<後半> OKRの設定から運営まですべてのノウハウを紹介。成功の法則、よくあるOKRの失敗例も紹介。

もともと気になっていたのとセールで買っていたので、目標設定シーズンへ向けて読むことにした。

前半の物語パートは、あっても無くても良いんじゃないか?って感じだけど、フォーカスしないとどんなに胸糞悪いことになるのかということや、フォーカスすることの難しさを経験の無い人に伝えるという意味では、結構良いのではないかと思う。端的には、

「毎週 のチェックインですか?」とジャックが聞いた。「ティービーではできるだけ会議を少なくしてるんですが」  ラファエルが首を振った。「気持ちはわかるけど、ゴールを設定したら、実現するようにお祈りしているだけじゃダメだ。ゴールに向き合って、チームとして実現しなければいけない。つまり、会議は必要。アジャイル開発で毎朝のスタンドアップ・ミーティングと毎週のプランニング・ミーティングが要るのと同じだな。毎週の方向性を決めるフレームワークさえしっかりしていれば、意義のある、優れたミーティングになる

というところに同意できるのなら前半はあまり読む意味がないし、同意できないのなら読む意味がある、ような気がする(単に自分がこの箇所について「あるある~~」と共感しているからそう思うだけかも知れない)。まあ正直、後半だけだと分量が短すぎるというのも大きな理由としてありそう。

後半に関しては本書流のOKRについて解説してくれている。というのも、Google流のOKRを学ぶだけなら

rework.withgoogle.com

を読めばいいと思うし、本書の内容とは結構違うなと感じる。ただ、Google re:Workを読んだだけだとあまり実際に運用しているイメージがわかないと思うので(自分はわかなかった)、本書の内容はその点をうまく補ってくれると思う。スクラム的な運用のイメージを自分は掴むことができた。

ただ、自分にとって結局消化しきれなかったポイントとして、所属組織が従来的なMBOを採用している場合にどう整合を取れば良いのかあまり良くわからなかった。OKRは従業員を評価するためのツールではありませんということなのでMBOとOKRを並列に運用すれば良いのかも知れないけど、そうしたらそうしたでMBOとOKRの二重管理になる気がしていてOKRのシンプルさが失われてしまうのでフォーカスが曖昧になり、あまりうれしさは無い気がする。

そこで思ったのは、じゃあ自分はMBOをまじめに運用したことがあるのか?というところで、これまで何となくで運用してきていた気がした。なので折衷案として、本書の内容を「まじめなMBO」として捉えて参考にしつつ、一度ある程度まじめにMBOを運用してみるとと良いのではないか?という気分になった。

具体的には、目標はボトムアップの意見をなるべく反映させながらつくってみようというところと、スプリントプランニングでは毎回チーム目標と達成状況を参照してそこからブレイクダウンしてスプリントバックログをどうするべきかという話をしてみたいと考えている(こうして書き出してみると、もしかしたら普通はそうするものなのかも知れないようにも感じる)。

あと、本書の内容とは関係ないのだけど、Kindle Fireで2~3周くらい読み上げさせた上でこの本を読んでみたところ、高速に読書することができて便利だった。実はもうすでに2~3周くらい読み上げさせた別の本があるので、その本も高速に読了したい。このあたりの知見も慣れてきたら書きたい気がする。

OKR(オーケーアール)

OKR(オーケーアール)