下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

相手も自分も大切にするコミュニケーション+社会学 を読んだ

相手も自分も大切にするコミュニケーション+社会学

相手も自分も大切にするコミュニケーション+社会学

テレビ・ラジオなど数多くのメディアで大人気のコミュニケーション講師がおくる、教科書ではなくリアルな現場から学んだコミュニケーションノウハウ、伝え方のマインドをあますことなくまとめた一冊。 人間関係のコミュニケーションでよく問題になる【なんでわかってくれないの?】という【カンチガイ】。この本には、それらを解決するヒントがたくさんつまっています。男と女を両方経験した筆者だからこそ書けた、コミュニケーションで大切にすべきノウハウが凝集された一冊。この本を読めば、コミュニケーションに対しての恐れや不安から解き放たれ、自分の想いを伝え、相手としっかり繋がることの幸せを実感することができます。

自分のコミュニケーションに課題感があり、Amazonで検索してタイトル買いして読んでみた。

内容としては、正直ちょっと自分が求めていた内容とは違うな、という印象だった。タイトル通り「相手も自分も大切にする」にはどうすればいいんだろう?というところが主な興味で掘り下げを期待していたけど、どちらかというと浅く広くノウハウをまとめてある感じだった。 別に悪い内容ではないけど自分が求めていたものとは違う、という感じ。

読んでみて思ったこととしては、自分は八方美人とか取り繕ったりするのが嫌いで、それはなぜかというとその方が一貫したルールで会話に望めば良いので自分にとって楽だし、なんとなく嘘をついてるような罪悪感があるからなんだけど、それが相手にとっても快適かというとそんなことは無いし、それが場合によっては自分にとっても楽ではない結果に結びついているということだった。 ましてや自分の性格は(大体の人と同様に)清廉潔白というわけでもないので、なおさらである。

TPOという言葉があって、極端な話店員さんに向かって友達のような喋りかたをするようなことは自分でも無いわけだけど、そのグラデーションの付け方がおそらく良くないのだろうと思う。具体的に言うと、ビジネス上の付き合い方と友達との付き合い方にあまり差がないのが問題なのではないかと思う。もう、この原因は分かっていて、同僚を友達認定しないと素の自分に立ち返る時間が無く疲弊するというのが原因なのだと思っている。ビジネスコミュニケーションをしている自分は本当の自分ではない、という感覚が残っているのかも知れない。ビジネスコミュニケーションをしている自分も自分である、むしろ金を稼いでいるのはこっちの自分であって立派、みたいな感じで自己肯定してあげるとこのあたりは軽減される気もする。

最近釣りバカ日誌(原作マンガ)を読んでいるのだけど、作中では平社員と社長がいい感じに付き合っている。彼らの口癖は「公私の私」「公私の公」であって、関係性の使い分けが危ういバランスを保っている。そういえば、最近読んだHIGH OUTPUT MANAGEMENTにもそんなような話もあった(その話も上司と部下で釣りに行ってる、みたいな話だったような……)。平社員の方は誰に対しても同じような態度で接するけど、社長の方は「公私の私」はその平社員と奥さん以外に見せることは親族相手であっても無い。

意識的な人格の使い分けと、そのどちらの人格も自己肯定することが大事なのかも知れない。

相手も自分も大切にするコミュニケーション+社会学

相手も自分も大切にするコミュニケーション+社会学