寝室の文化史 を読んだ

寝室の文化史

寝室の文化史

以前読んだベッドの文化史と近いものがあるので、比較して感想を書いてみる。

先ず、基本的なアウトラインは同じように思える。つまり、古代から現代へ当時の主流的な文明を中心に話が進んでいく。ところどころ同じ話題をも扱っている。

その上で、ベッドの文化史がヨーロッパ中心的であり王家の儀礼などにページを割いているのに対し、寝室の文化史は比較的全世界の事情をカバーしようとしつつも性生活にページを割いているのが分かりやすい違いだと思う。

寝室の文化史の著者はどうやらフランス人のようだけど、ステレオタイプな見方をすればイギリス人とフランス人の関心の違い、というような感じがする。

また、ベッドの文化史が1962年に刊行されているのに対し、寝室の文化史は1987年に刊行されている。

両著に共通して言えるのは、僕は現世利益的な教訓を得られなかったということだ。これは、寝室を取り囲む状況が急激に変化しているということだと思う。 強いて教訓を引き出すなら、今も昔も寝室が家の中心であり、寝室中心の設計を心がけるのが良い、ということくらいか。