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「こどものじかん」について

こどものじかん 1 (アクションコミックス)

こどものじかん 1 (アクションコミックス)

身の回りでは「昼ドラ」だとか「作者にはこんな漫画を描いて欲しくなかった」だとか前向きな感想を聞いたことがないこの漫画だけど、僕は好きだ。 持っていた漫画の大半は処分したけど、この漫画は未だに本棚に入っている。

何が好きかというと、読んでいて癒やされる・許される、というところに尽きる。

欠けた心を持った登場人物たちが物語の進行とともに成長し、自分自身を乗り越えていく。 ロリコン漫画である、という飛び道具的なところばかり見られているけど、中身は完全に王道の成長物語だ。

そして、登場人物たちの葛藤にリアリティーがある。 ついつい登場人物たちと自分の共通点を探してしまう。 登場人物たちの欠陥を繋ぎあわせて、自分自身を作中に見つけてしまう。 その結果として、登場人物たちに深く感情移入することができる。

だから、そんな登場人物たちが救われるのを読んで、自分自身が救われたような気持ちになれるのだと思う。

逆に、登場人物たちと同じような欠陥を持たないような人にとっては、やはり単なるロリコン漫画にしか映らないのだろう。 有り体に言えば、アダルトチルドレンっぽい人でなければこの漫画に共感できないと思う。 読んでいればすぐに気づくと思うけど、欠陥を抱えた登場人物たちは全員何かしらの形で家族という共同体に欠損のある人たちだ。

僕はコミックシードに読み切りが掲載されたときから偶然にもこの漫画を読み続けていたけど、読んでいて良かったと思う。 最近完結したけど身の回りであまり認められていない感じがしたので、酒を飲みながらとりあえずこういうことを書いておこうという気分になったのだった。