Portal 2クリアした

Portal Turret LED Flashlight w/ Sound 並行輸入品

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Portal 2は去年の8月末くらいから遊んでいて、半年近く経った今ようやくクリアすることができた。 それほど難しいゲームというわけでもないので、クリアするのに時間がかかったのには理由がある。

先ず一つ目として、単純に僕が転職・引越しのゴタゴタで忙しかったということ。

二つ目として、Portalは他のゲームと違ってプレイを中断しても「Portal的思考法」が頭から抜けないから、本当にお気軽に中断できるからということ。 これは本当に凄いことだと思っていて、普通のゲームは毎日遊び続けないとすぐに操作方法やセオリーなどを忘れてしまってお話にならなくなる。だけど、Portalはそうならない。 これは、Portalが極めて簡単なルールを提供しているということの証明だと思う。

簡単なルール、というときっと大体の人は腕相撲とかじゃんけんとかああいう簡単さを思い浮かべるだろうけど、この場合は物理法則という非常に複雑なルールことを指している。複雑なのになぜ簡単なのかというと、人間が日常的に物理法則に支配されているからだ。日頃から複雑なルールのことを意識して生きているから、複雑だけど慣れてしまっていて簡単になっている。

物理シミュレーションの本当の威力はここにあると思う。複雑なルールを、物理法則という抽象を通じて簡単に思わせられる。 だから、簡単ながら、複雑で奥深いレベルデザインを構築できる。

今作では液体表現も導入されたけど、時系列的にUnfinished Swan(今年になって発売されたが2008年のSOWNで既に発表されている)から影響を受けているのではないかと邪推もしている。 剛体シミュレーションの枠を超えて流体シミュレーションをもゲームに取り入れてくれたら…と流体シミュレーションを挫折した個人としては思うけど、まあそれはPortal 3くらいからかな…。

まあそんなわけで、ちょくちょく中断していたのでクリアするのに半年かかった。

そしてこのゲーム、自分がこれまでみてきたゲームの中でも最も洗練されたグラフィックを提供するゲームでもあると思う。 それは、ハイポリであるだとか、シェーダーでリッチな表現をしているとか、そういうものではなくて、単純にクオリティが高くアートディレクションが隅々まで行き渡っているという類の高品質さだ。 まあ、その辺については実物を見てくださいとしか言い様がない。

それにしても、このクオリティーのゲームが20$とかその程度で購入できてしまうSteamというプラットフォームも異常だと思う(いくらこのゲームがValveの広告塔であるとしても)。 国内からもそうした海外の流通に乗せようというような流れもあるようだけど、個人的にはこうした超良作が安価に購入できてしまうプラットフォームに日本の中小企業がつくったゲームをのっけても売れなさそうだと思う。Steamがインディーゲームのプラットフォームだった時代はとっくに終わっていて、今やPCゲームのメインプラットフォームになっていると思っている。普通に考えたら、安くてみんなが遊んでいて良質なゲームを買う。

目があるとしたらニッチ市場で、日本でのニッチ市場は母数が小さすぎて商業として成立しないけど、海外でのニッチ市場なら母数が十分に大きいので成立する可能性がある。というか、海外のインディーゲームがそういう状態だと認識している。 でも、そうしたニッチを狙うには海外の肌感覚みたいなのをちゃんと理解していないと難しそうだし、日本の企業が海外のニッチを狙うとしたら「日本的であること」が一番の武器になりそうだという気がする。僕はこんなふうに思うけど、実際のデベロッパーはどうしていくのだろう。

PCゲームは特にインターフェイスに革新が無くて表現が飽和してきているから、全く新しい体験みたいなのを提供するのがどんどん難しくなってきている。 普通に考えたら今後もセンサー類を積んでいくであろうスマートフォンにフォーカスするのがイージーだという気がするのだけど、どうなんだろうなあ。