下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

自転車を再構築しました

8年間同じ自転車に乗り続けていて、特に最近になってSORAがヘタってどう調整しても変速がキマらなくなった。 何年か前からずっと再塗装をしてみたいと考えていたこともあって、去年の12月下旬についに自転車屋に預けた。

http://instagr.am/p/Viw8yblBQb/

こんな感じで、全体的に一新をした。

まず、コンポをSORAからSRAMのAPEXに交換してみた。

8年間乗っていて思ったのは、自転車を買ったときに言われたようにSORAでは長く乗れない、ということだった。

なので、これを機に当初は105かTIAGRAあたりに換装しようかと思っていたのだけど、色々と話してみるとこのグレードのコンポでも結構お値段がするということでうーんと考えていた。そこで、店頭展示品の自転車からお安めにAPEXに載せ替えることができますよという話になって、まあSHIMANO以外のコンポも使ってみたいし奮発してみるか、という気持ちになった。

SRAMのコンポの中では一番下のグレードではあるのだけど、少なくともお値段的には105〜ULTEGRA相当くらいのものである。

交換した結果、ケーブルが内部に取り込まれてシルエットがしゅっとした感じになった。また、レバーのサイズが若干小ぶりになったように感じる。リアディレイラーも、8速だったのが10速になった。 一番違うのは、変速レバーがダブルタップレバーになったことだろう。SORAからの換装なので比較はできないが、軽く乗ってみた感じ戸惑いはなく自然に変速ができた。

ネットでは、引っかかる感じがあるといったような意見も結構見られたけど、僕くらいの乗り方だとそんなに気にならないようだ。

また、水色+銀色+白色だったところが紫色+黒色+という感じになったので、バーテープは当然としてサドルとタイヤとペダルも黒色のものに交換してみた。

サドルは、完全に見た目の事しか考えずにコンコールライトにしてしまった……殆ど通勤でしか乗らないので何でもいいといえばいいのだけど、長距離を走るときにどうなるか楽しみでもあり心配でもある…。 以前もロールスだったし、やはりサンマルコのサドルはクラシカルな外見のバイクとよく似合う。

タイヤは、適当に安い黒いやつにしてしまえばいいかと思ったが、店員に「タイヤは良いやつはいた方がいいっすよ」と営業されたので型落ち品で2割引きになっていたPanaracerのRACE Type-Aを買ってしまった。

ペダルに関しては元々交換するつもりは無かったのだけど、SORAのクランクに固着してしまっていて取り外せないとのことだったので、適当に交渉して値引いてもらって購入をした(そういえば僕が学生の頃に既に固着しつつあった)。結構印象が変わるので、そんなに高くもなかったしまあ良いか、という感じである。

後は細かいことだけど、ついていたダボ穴を全く使わないので取ってもらったり、スタンドをフレームに取り付けるものからBBに取り付けるものに交換したりもした。

持ち上げた感じ、少しだけ軽くなった、ような気がする。

そんなこんだで、結局合わせて12万円くらいお金がかかってしまった。

http://instagr.am/p/NGJze3lBWt/

正直に言えば、新車を買える値段だと思う。完組み車なら、今時はSORAとは言わず105くらいはギリギリいけるんじゃないだろうか。

でも、僕は結局再塗装してコンポを交換することを選んだ。なぜか?

第一に、では12万円支払って満足できる新車を調達できるのかというと、答えはNOだと思ったからだ。 もちろん、カタログスペック的には僕のようなしょぼい乗り方しかしない人間には十分すぎる自転車を購入できるだろう。 しかしながら、Panasonicのプレオーダーのフレームを超えるフィッティングはその値段では難しいだろうし、デザインまで含めるとかなり絶望的になる。

第二に、愛着と打算があったからだ。 この自転車、僕が18歳の時に買ったもので、なんだかんだで苦楽を共にしてきた。色々な思い出があるにはあって、その思い出を引き継いでいきたいという気持ちもあった(物に拘るなんてバカバカしい…と思いつつ)。 そして、例えば自転車の話を誰かとするときに、単に「12万円の自転車に乗ってるんスよ」と話した所で「まあロードバイクだったらそんなもんだよね」という話にしかならないけれど、「このフレームにはもう8年以上乗っていて、再塗装までして使い続けているんスよ」と話せたらちょっと印象に残るのではないか、というしょっぱい虚栄心もあった。

結果的に満足のできそうな自転車に仕上がったので、良かったと思う。

今回は紫色に再塗装したのだけど、この紫色は僕のはてなダイアリーから取ってきた。 単純にこの色が気に入っていたというのもあるし、色々な意味ではてなダイアリーを書いていたときの自分を乗り越えなければならないと思ったので、その願掛けのような意味もある。

ひとつだけ懸念点があるとすれば、ホイールの方も随分と古くなっていてリアハブの調子があまり良くないらしいので、その内気が向いたら買い換えなければならないということだ。

まあ、しばらくはふらふらと乗りながら、色々と調整をしていきたいと思う。