開演まで時間が15分くらいあるからそのへんのゲーセンでコイン拾ってコインプッシャーで時間潰そうぜとかやってたらこういう時に限ってジャックポットとか出て放置するの図。
結論から言うと、
- つまらん原作を面白くするのは大変そうですね
- 視聴者層確保のためだと思うのだけど、首が飛んで血しぶきが全く無いというのはさすがに非現実的すぎて、萎える
- 指輪物語がホビットの物語なら、ホビットはドワーフの物語だと感じる(なんのこっちゃ)。通常、大体の作品においてドワーフという存在はステレオタイプなキャラ造形で済まされてしまうことが多いのだけど、この作品ではその辺り必然的に掘り下げられていて様々なドワーフ像が提示されている。これは、TRPGとか遊ぶ身としては、なかなかの収穫だなあ、と
- 3時間やって前編かよ〜
といった感じでした。
トールキンの神話は正直お話としては全然面白くないんだけど、エピックであることに変わりはなくて、ファンタジー大好き人間としてはやはり避けて通れぬ道でありますね。
- 作者: J.R.R.トールキン,J.R.R. Tolkien,瀬田貞二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/08/18
- メディア: 単行本
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中学生くらいの頃に原作を読んでいたような気がしていたんだけど、今日の今日までいまいち自信が無かった。 しかし、スメアゴルとの問答シーンは印象に残っていて、やっぱり昔この原作読んでたんだなーと思い起こされた。
それにしても、全体的な装飾デザインが現代風に洗練されすぎているのに違和感を感じ続けている。ファンタジー源流を観ていると言うよりは、今風のアメリカンファンタジーを観ているという気がする。 特に敵キャラ。
なんというか、トールキンは世界を体系的に創造しようと試みたのだから、その世界に登場する物事というのは僕らの世界の都合に支配されるべきではなく新世界の法則に支配されるべきだと思うんですよ。 商業だから仕方がないと思いつつも、ああいった今時のデザインというのは様々な変遷を経て現代風にアレンジされたものなのだから、源流であるトールキン作品にそのコンテキストを持ち込むのは、やめて欲しい…。
字幕に関して言えば、一悶着あったせいか瀬田貞二訳っぽい感じになっておりました。まあ、僕は先述の様な理由から、そのほうが好みです。
まあそんな感じで、ファンタジー好きなら観ても良いかも、といったところでした。