下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

新しいチームに配属されてから大体1ヶ月が経った

回転するミラーボールの様子です。

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1ヶ月経ったシリーズ(?)も多分これでいったん終わりなはず。

新しいチームに配属されてから大体1ヶ月が経った。 まだ1ヶ月しか経ってないのか、という気持ちもあるし、もう1ヶ月経ってしまったのか、という気持ちもある。 なぜそんな風に感じるのかというと、きっと自分の中でできたこととできなかったことがあるからだと思う。

新しいチームのメンバーとして無遅刻でないにせよ無欠勤で働いたし(当たり前だけど)、その中で自分なりに様々なコミュニケーションを取って、おぼろげながらポジションのようなものを構築・認識できてきた。 自分の書いたコードは何度も本番投入されたし、今も動いている。 そういうことはエンジニアとして当たり前のことだけど、世の中には当たり前のことが当たり前に通用しない世界というものがあって、当たり前のことを当たり前のこととして享受できている現状はベターだと感じている。

その一方で、自分自身の時間を確保することには未だに失敗していて、気づいたら時間が無くなっていることが多い。まじめに働いていれば1日の内10時間〜くらいは仕事に費やすわけで、さらに僕は8時間寝ないと全然ダメな性質なので、実質的に平日は6時間の時間をどう使うかにかかっている。 まあ、先ずは生活を安定させて、パターン化させるところから始めないとどうしようもない。

働いていて、チームにどれくらいの権限と責任を委譲するのが正しいのか、前職との対比として考えさせられることが多い。 僕は基本的に権限と責任はチームにできる限り委譲するべきだと考えていて、今のところその考えは変わらなさそうでいる。 なぜ委譲するべきなのかというと、その理由は単純で、いわゆる事件は現場で起きているんだというヤツである。 現場を把握できていない人間の指揮なんてものは往々にして的外れで有害でしかないし、責任関係の曖昧さは狡猾な政治的やり取りを生み出す。政治的やり取りをしたくて組織を運営しているわけではないだろうから、そういったやり取りに費やされるエネルギーは基本的には競争力の低下にしかつながらない。得をするのは狡猾な本人だけで、それ以外の人間は全員損をする。そんな組織からはまともな人間から抜けていく。 ただその一方で、チームより大きな単位のディレクションも必要だと思うし、そもそも社長やら会長やらといったお偉方も人間なのだから、自分自身が主体的に物事に関わりたい気持ちもあるだろうし(むしろ、だからこそ会社を興したわけで)、自分自身の運命を他人に委ねる恐怖もあるだろうから、支配しようとするのも自然な流れでもあるはずだ。 そんな中で、ある程度現実的なひとつの答えというのはやはり「プロダクトに対する責任者は1人にしよう」というシンプルなルールではないかとぼんやり感じている。 偉い人はチームに何かをさせたかったら、無理やり制御を奪うのではなく、既にいる責任者を説得するところから始めるべきではなかろうか。

よく知らないけれどアップルという会社はスティーブ・ジョブズという人のトップダウンが非常に激しい会社であったらしいが、あまりああいう特殊なケースは普通の組織の参考にならないと思う。そういう組織の運用の仕方は、スティーブ・ジョブズを超える天才であるという自信のある人だけやればいいと思う。 日常の行動でわざわざ天才を参考にしようなんて微塵も思わないはずなのに、曖昧な事柄になるととたんに天才のやり方に飛びつくのは雑すぎる。

とまあ、現時点ではそんなようなことを考えていて、今後この考えがどんな経験を経てどんなふうに変化していくのか、後々楽しめるのが日記の良いところでもあると思う。