下林明正のブログ

個人的かつ雑多なブログです。

スッキリわかる 日商簿記3級 第14版 を読んだ

確定申告ってやつに興味が出てきた。 確定申告自体に対しては元々 フリーランスに関する本を何冊か読んだ - 下林明正のブログ で本を読んだ時になんとなく概要は掴んだ気になっていた。

そして有力筋からの情報によると、

biz.moneyforward.com

を使うと楽ができるらしい。

そしてこいつは割と簿記の知識を前提としているところがあるらしく、簿記3級くらいの勉強は軽くしておくと良いらしい。 確定申告をやらないにせよ、簿記の知識くらいは一般常識として知っておいても良いような気は以前からしていた。

ということで、適当に参考書を見繕って読んでみることにした。

普段は紙の本は買わない主義なんだけど、今回は紙の本を買った。 というのもこの手の参考書は固定レイアウトのKindle本しか見当たらず、固定レイアウトは本当にユーザー体験が厳しいので、最悪捨ててもいいという気持ちで諦めて紙の本を買ったというだけ。

内容としては……正直内容についてどうこう言えるほど自分に知識が無い。 読んでる最中は割とボトムアップっぽい感じの構成だと思ってたけど、読み返してみるとそうでもなかった。 ほとんどのページは仕訳について書かれていると思う。 ファイナンシャルプランナーの本を読んだ時に保険のページがすごく多かったことを思い起こさせた。

以下、理解を深める目的で自分なりに確定申告と簿記についてざっとまとめてみる。ただ、多分間違ってると思う。

  • 確定申告
    • 所得税と住民税を決めるためにやる
    • 控除額を増やしたければ複式簿記による財務諸表が必要
      • 多分その方が脱税などのチェックが楽だから?
  • 財務諸表
    • 貸借対照表
      • 財政状態についてまとめられている
    • 損益計算書
      • 所得についてまとめられている
  • 簿記
    • 財務諸表をつくるために必要な活動
    • 日常的には、取引を仕訳帳に記録して、総勘定元帳に記録する
      • 仕訳以外は機械的に計算できる?ので、仕訳が主な人間の仕事?
      • 「経費にする」とか良く聞くけど、それもここの話
    • 決算のタイミングでこれらを財務諸表にまとめる

という関係性だと今のところ理解している。

この辺も参考になった。

www.saisoncard.co.jp

biz.moneyforward.com

あとはやらないと分からなさそうなので、とりあえず初めてみて分からないことがあったら調べたり質問したりしてなんとかしていくつもり。


ちなみに、せっかく金を払ってChatGPT 4を使えるようにしているので、このあたりの話も色々聞いたりしながら勉強していた。

ChatGPT 4による確定申告と簿記の関係性を表現した図

全然意味が分からないのでPlantUMLで描いてもらった。

ChatGPT 4による確定申告と簿記の関係性をPlantUMLで表現した図

この図があっても別にそんなにうれしくない気がする。 キャッシュフロー計算書は確定申告に必要も無い気がする。

こんな感じでいまいちだけど、概要を聞いてみたり自分の考えた文章の間違いを指摘させたりして、ちゃんとした情報と見比べる作業は理解を深める上で結構有用だった気がする。

自分が知ってる分野の仕事をやらせて自分がチェックするというのが主な使い道かと思ってたけど、この勉強法も結構良い気がしたのでまたやってみたい。 そもそも、素直にChatGPT 4の攻略本みたいなのを先に読んだ方が良いかも知れない。 まだ$20分の活用ができてない感じがする。

選択的シングル を斜め読みした

結婚について勉強しようシリーズ第四弾として読んだ。

前回はこれ: 結婚と家族のこれから を読んだ - 下林明正のブログ

正直、主張が強めかつ恣意的な印象があったので割と読み飛ばした。大筋は以下のような内容だったと思う。

  • 人間には幸福追求権がある
  • 統計的に見ると、結婚は必ずしも幸福に結びつかない
  • シングルという生き方が増えてきている。今後も増えるだろう
    • このあたりは、前回読んだ本の内容とも重なるところがある
  • 実は、シングルでも問題無く生きていける
  • しかし、世間はまだシングルに対して否定的である
    • スティグマ
    • 非シングルを優遇する制度
  • これらは差別である
  • シングルに対して肯定的な世の中のに変えていこう

自分に活かせる考え方があったとしたら、以下のような点だろうか。

  • あなたは自分自身の幸福を追求して良い
    • 意外と忘れがち
  • 結婚=幸福でも、結婚=不幸でもない。失敗しても良いので、世間体に流されない自分自身の意識的な決断が後々の納得という観点でも大事
    • それはそう。そしてそういう考え方は、まだ世間とのギャップもありそう
    • 現実的に考えると、どうでもいいところは世間体に流されておいて、どうでもよくないところにエネルギーを割こう、ということだと思う

ここ一年くらい自分の人生設計に関する本を中心に読んできたけど、そろそろ自分なりの考えをまとめられる段階になってきた気がする、のでそうしてみたい。そうしたら、知識の過不足なども改めて見えてくるかも知れない。

キレる私をやめたい を斜め読みした

なぜか目の前にあったので1時間くらいで読んだ、みたいな感じ。

キレてしまう私をやめたいけどどうしたらいいのか分からない→ゲシュタルト療法の切り口で整理がついて寛解した→補足説明 みたいな感じの三部構成の内容だったかと思う。

自分自身はキレる私をやめたいとは特に思ってない、そもそもキレ癖は特にないと思っているけど、読んでいて著者自身が自己分析したキレるメカニズムみたいなところは背景的なところも含めて共感できるところがあったり(自己肯定感が低く、否定的な言動を受け止める余裕が無いので、否定的な言動のダメージを直接受けて、これまで自分の意見をまともに取り合ってもらえたことも無かったので建設的な反応(=怒る?)もできず、パニックもありダメージを受けている状況を誤魔化したりある種の整合性を与えるためにキレる、みたいな感じだったか?)、ゲシュタルト療法の考え方として「状況」と「心」に分けて後者に注目するというものがあるっぽい(らしい)というのも実務的な考え方だなと感じた。

とはいえ基本的には変わりたいと思っている人が変わるためのヒントを掴むための本という印象で、それ以上のことを期待すると多分期待外れにはなりそうな気はした。

なんかバズってる影響なのかKindle版は300円くらいに割引されてるようなので、興味があったらとりあえず買って読んでみても良いかも知れない。

フリーランスに関する本を何冊か読んだ

人生について思うことあり週休3日とか時短みたいな働き方にも興味がわきつつ、軽く調べてみた感じ普通の会社勤めではなかなか実現可能性が微妙そうだった。ので、フリーランスをやってる友達何人かに軽く話を聞いてみたり、フリーランスに関する本をダラダラと何冊か読んでいた。

とりあえず最初に読んでみた。固定レイアウトなのであんまり細かいことを思い返せてない。 主にフリーランスのイラストレーターやデザイナーとして働くことのメリット・デメリット、成り方などについて広く浅く書かれていたと思う。

自分と職種が全く違うので正直そこまで参考になる感じではなかったけど、デザイナーの人たちのキャリア観みたいなものを多少は知れたのは良かった気がする。

もう少しWeb系に絞って見たいと思って読んでみた。 Web系の色んな職種でフリーランスとして働くことに関して、それぞれどんな感じなのかとか成り方について書かれていたと思う。 自分の場合はこの中だと仮にやるならWebエンジニアということになりそう。

しかし今は主にマネージャーとして働いているので、多分もっとニッチであろうアジャイルコーチみたいな感じで働くことを試みつつ、エンジニアとの二足のわらじになるのだろう、という感じもある。 前者の需要もそれなりにあるらしいとは聞き及んでいるが、実際のところどんなもんなのかは正直良く分ってない。

個人的にはWebマーケターに関する情報がおもしろかった。 というのも、釣りの関係者が色々とSNSで活動してたりするわけだけどやってることは結局これだなーと思ったので(ミニ四ファイター的要素もあるけど、構成要素の一部って感じがする)。

フリーランスといえば税務処理がめんどくさそうというイメージがあったので読んでみた。

扱っている内容はカタいけど、個人的にはこの本が一番おもしろかった。カタい内容をやわらかく伝えようとしているし、内容についても興味深かった。

この本を読んで一番良かったことといえば、フリーランスと一口に言っても色んな働き方をしている人がいて、当然その中には税務処理とかめっちゃ向いてない人もたくさんいるんだけどその人たちでもやってるんだから、自分でもできないことは無いでしょという気持ちになれたこと。 むしろITリテラシーがある分向いてる方かも知れない。

自分はリスクを過大視する傾向があるので、未経験の物事を必要以上に難しそうに感じてしまいがちだけど、世の中で流行ってたり一般的に行われていることは基本的に世の中の人々のレベルに合わせられているので、自分が著しくアホでなければまあなんとかなるだろうという気持ちを持っていきたい(アホだったらどうしようもないけど)。

どれくらい稼ぐとどれくらいめんどくさい税務処理が発生するかとか、会社勤めでも経費精算とかでああいうことをなぜやってるのかとか、会社勤めの節税なんてあんま大したことできてないっぽいなというところもなんとなく分かったのも良かった。

あとはインボイス制度の話とか五公五民の話もおもしろかった。


とりあえずこれまで働いてきて元々知ってた情報と総合してなんとなくフリーランス像が掴めてきたのは良かった。 フリーランスとしてやっていく心得みたいな情報も色々あったけど、別にフリーランスじゃなくても一般的な社会人として好ましい性質みたいなことも色々書かれていたような気がするので、社会人3年目くらいで読んでても良かった気がする。

正直フリーランスやってる友達もそんなに本を読んだりして勉強してフリーランスをはじめたというわけでもないようだったので、これ以上の勉強は一旦しなくて良いかなと思っている。

実際自分がフリーランスをやってみるかどうかは、人生とキャリアをどう考えるか次第だなと思う。 今の勤め先に関しては長期間勤続していることによる貯金も色々あると感じているし、会社勤めの方が得やすいスキルなどもある気がしている。 キャリア意向自体もどういう人生を送りたいかと表裏一体だと思っていて、結局ライフプランニングの話に収束していくんじゃないかと考えている。

フリーランスの不安定さみたいなのはあんまり気にしていなくて、自分の場合は生活費が少ないので別に収入が不安定でも何とかなるだろうというのと、最悪会社勤めに戻れば良いだけの話だなーとは思っている。だんだんいい歳になってきたのでそんな気軽に会社勤めに戻れるのか?という話もありつつ、そもそも戻れないスキルだとしたらフリーランスとしても成立しなさそう。終身雇用はさすがに期待してないので、むしろ早めに転んでおいた方が良いのかも知れない。 歳食ってから家を借りられるのか?というところも不安ではあるけど、高齢化や独身の拡大、地方都市の衰退による家余りなどと相まって自分が老人になるころにはまあ何かしらの解消はされているだろう、と楽観的に見ている。

一番良いのは先ずは副業をはじめてみることだとは頭では分かってる。実際にやってみることで、向いてると思うかも知れないしありえないと思うかも知れない。けど、仕事と釣りと生活でもう時間が足りてないので全然やる気が起きない。フリーランスに関心を持っている理由も冒頭に書いたとおり仕事の時間を減らしたいからなので、本業の時間を減らせるならそれですでに達成できているわけだし、相反している。

とはいえゼロイチ思考は良くないのでもう少しちゃんと考えてみると、今でも有給は使い切れずに消滅したりしているのでそれを使えるだけ使うべきだし、副業といってもガッツリからかじるだけまでグラデーションがあるはずなので、うまいことバランスを取れば多少の負担増で必要な学びを得ることはできるかも知れない。税務処理の負担増が一番割に合ってない感じがするけど、そこも学びたい対象なのでまあ仕方が無いか……。 筋トレとか英会話学習と似たような雰囲気があるけど、お金がもらえるだけマシかも知れない。

先ずはライフプランニングの話に決着を付けつつ、必要になったら副業と確定申告について軽く学習するのが良い気がしてきた。それこそ周囲にやってる人が結構いるので、聞いてみたら良い気がする。

釣りバリのひみつ を読んだ

釣り本ブームが自分の中できているので読んだ。

『釣りバリ(歴史・種類・素材・技術)のひみつ』7月下旬発売!にある目次を眺めるとなんとなくの雰囲気は分かると思う。

がまかつの本なので、その点は留意しておいた方が良いのかと思う。

良かった点

  • 釣りバリに関して広く深く?学べた
    • 広く浅くだろ?と思われるかも知れないけど、自分の感触だと釣りバリに関してここまで掘り下げていたら十分に深いかな、と感じる。どっちかというと、釣りバリについてちゃんと語られること自体が少ないという印象で、相対的に深く感じているのだと思う
  • 2章を読むだけでも、針選びの基本的な指針になりそう
  • トレブルフックの針先は複数魚に触れていても貫通力が落ちにくいように平行になっていることが多い、というのもなるほどとなった
    • あえて針先1本の貫通力を重視して平行にしていないトレブルフックもあるようだ
  • ジグヘッドのアイの高低差の話も良かった(P212)
  • 紙の本限定だと思うけど、実際のフックサイズを見ながら読めるのも良かった
  • 最後の方にある「結びはフッキングに関係する?」もなるほどとなった
    • しかしこれ、ジグヘッドはこういうこと気にしてないけどどういう気持ちになればいいんだろう?と疑問が残った。まあ、ジグヘッドはそういう使い方を前提に設計されてるだろうから気にしすぎなんだろうけど
  • バーブレスフックが必ずしもバレにくいわけじゃないよ、という話も知らない人にとっては面白いかも

微妙だった点

  • 割と内容が散逸している印象で、ずっと釣りバリについて語ってることもあってメリハリに欠ける感じはあった
    • まあ、内容的に仕方が無いのかも知れない
  • 餌釣り用のフックの話が多いので、ルアーマン的にはちょっと物足りないかも知れない
    • 個人的にはもっとルアーフィッシングにおけるフックセッティングの考え方について知りたかった
    • そういえば、フックの向きの設定に関する話もあまり無かったような
  • 針は研いではいけないという話はまあそうだと思うけど、とはいえ一般アングラーはいちいち捨てるのも非経済的だと思うのでSDGsってことで、前置きを置いた上で研ぎ方くらいは教えて欲しかった。まあこれも、立場的には難しいんだろう
    • 個人的には爪に立つまで研いだハリをよく使ってるけど、基本的にそんなに問題は感じていない
      • たまに研いでもすぐに針先がダメになるヤツも出てくるので(多分鈍角になりすぎてる)、そういうのはさすがに捨ててるけど

個人的にはオーナー社の立場で同じような本を書いて欲しいという気持ちになった。釣りバリに対する考え方ががまかつと違う印象を持ってるので。

あとはBKKみたいな海外勢に関する話題も気になるけど、まあ扱うのは難しそう。

がまかつはYouTubeにもこの本みたいな感じの動画も出してたので、そっちも見てみると面白いかも。

www.youtube.com

アジング用のジグヘッドについて

最近自分がまたアジングをやっていて、この本にもちらほらと書いてあったことや、過去自分がインプットした情報が繋がって、ちょっと気になることがあったので書いておく。

重心について

もしかして最近のアジング用のジグヘッドって後方重心が主流?という気がしている。 その理由はおそらく、

  • 針先が立つことで喉奥に掛かる可能性が高くなることを期待している
    • オープンゲイブでも、あまりに広げすぎると本で紹介されていたように針先角度が広がって貫通力が下がるし、伸ばされやすくなるし、飲み込まれにくくもなるので、後方重心と併用しているんじゃないか
    • 逆に前方重心だと、ネムリバリみたいな状態になるような気がしている
  • 基本的に浮力のあるワームを付けるので、それくらいでちょうど水平姿勢になる

ということかなあ?と思っている。ダート系ジグヘッドの宵姫AJカスタムも普通に作ったら形状的に前方重心になりそうなもんだけど、手元で確認したら後方重心になっているようだった。 アジングヘッドTGもぱっと見普通に作ったら水平重心?になりそうだけど、後方重心だった。

自分が取り急ぎ手元で後方重心だと確認したジグヘッドはレンジクロスヘッド、アジングヘッドTG、ストリームヘッド、宵姫AJカスタムなど。水平重心?なのはアジスタ。 特にストリームヘッドはアイの角度がすごく後方重心にしたそうにしているように見える。違うかもだけど。 あとは歴史的におそらくストリームヘッド→レンジクロスヘッド→アジングヘッドTGという理解を自分はしているので、なんかそういう流派的なものがあるのかも知れない(根拠の乏しい妄想です)。

もし仮にこの考え方が正しいとすると、エラストマーなどの浮力が強いワームはあまり良くない、という考え方もできるかも知れない? けど、エラストマーワームのフッキング率が悪いという話も聞いたことが無いので、間違っている可能性が高い気もしている。

だとしたら、そもそも重心という要素自体がさほど重要じゃないのかも知れない。分からない……。 全ジグヘッド検証したわけでは全然ないし、そう思った、という程度の話。

www.youtube.com

本の知識と合わせてこのシリーズの動画を見ていくとそういう気分になっていく。

ヘッド形状について

本でヘッド形状について触れられてたけど、

www.lurenewsr.com

とか

でもヘッド形状を結構重視してたことを思い出した。なんかあんまりアジングでジグヘッドの水押とか気にしてる人多くない印象なので、ちょっと印象に残っている(ワームの水押は普通に気にすると思うけど)。

まあでも、がまかつの人以外でも抵抗が強すぎるジグヘッドはアジに嫌われることがあると発信してるのを見た覚えもあるし、こだわって損は無い気もする。

あとは沈みやすさ、浮き上がりやすさみたいな要素もあるので、どういう流し方をしたいかでジグヘッド形状も考えた方が良いんだろうなあ、と思ったりする。けど、ワームと比べると面積は小さいので、実際どれくらいの影響があるのかはよく分かってない。

www.youtube.com

こういう話。

ルアーのひみつ を読んだ

釣りエサのひみつ を読んだ - 下林明正のブログこの本が良かったのでこの手の本を他にも読むことにした。

『ルアーのひみつ 魚がヒットする、動き・色・素材・仕組みの真実』6月上旬発売にある目次を見ると大体どんな本か分かると思う。

個人的に良かった点

  • バイトについて分類的な視点を得られたのは良かった
    • 食欲と攻撃の2種類しかないという話
    • 捕食スタイルの章のケース1~4も参考になる
      • 後続の章と合わせて、フックセッティングに関する理解も深まった。特にスイミングフックやフックの向きについて以前よりも意図を理解できるようになった気がする
  • レッドヘッドカラーに関する話も面白かった
    • このあたりのウンチクは以前どこかで自分も見た覚えがあったので、本当か?と気になっていた
  • アワビ張りのエギにイカがかじった痕が多かった的な話も良かった
    • アワビシートとかって良くあるけど、効果あるの?と思ってたので
  • 普段触れることの無いルアーに関する知識を得られたのも良かった
  • ボンバーが和製英語ということも知らなかった
    • なんでボーマーなんだろう?と思っていた

個人的に微妙だった点

  • あくまで著者の見解として受け取ると良さそう
    • 紹介するルアーのチョイスに偏りを感じる。ので、一部分でしか無いという前提で読むと良さそう
      • 分かりやすいところで言うと、例えばシマノのルアーについては全然言及が無い(と思う)
      • というような話もあるようなので、全部が事実とは限らない可能性もありそう

まあ、釣りに直接役に立ちそうな内容は主に前半に集中していたと思うので、そういうのを求めてこの本を読むとちょっと違うとなるかも知れない。後半は割とルアーの分類と簡単な歴史と紹介という感じなので、興味があれば楽しめると思う。

ページは350ページくらいあるけど、写真が多いし字も大きいのでそんなに読むのに時間もかからないと思う。

そしてこの流れで別の本も読みたくなったので、すでに手元に届いたこの本を次は読む予定。

この本を読み終わったら、また多少真面目な本を読むのに戻ろうかなー。

親不孝介護 を読んだ

ライフプランニングなどにあたって避けて通れないな、と思ったので読むことにした。

実際に介護をするのは(運が良ければ)15~25年くらい先の話だと思っているので、細かい制度の話とかはどうせ変わるのであまり興味が無くて、大雑把にどういう気持ちで構えていれば良いのか知りたいというモチベーションだった。

きっかけとしては

kaigo.homes.co.jp

を読んでこの本に興味を持って、(在宅介護はしたくないと思ってるので)自分が信じたいものを信じようとしている感じがしてどうかと思ったけど、まあ正直他にそんなに興味を持てる介護関係の本も無かったのでこの本を選んだ。

読んでみた感想としては、すごく良かったけど読んでて精神的に辛くなるような内容だった。 なんだろうな、やはり人間がゆっくりと根本的に壊れていく様子というのは辛いものだし、結構自分の祖父母にも当てはまるような話も多くて感情移入してしまっていたのかも知れない。

基本的には、

  • 子供が親と一緒に住んでがんばって介護するのは子・親・行政にとってLose-Lose-Lose
  • 問題が軽微な段階でプロの支援を入れる方が、親にとってはクオリティの高い介護を受けられ、子にとっては負担が少なく客観的に親に接することができ、行政にとってもコスパの良い支援ができるのでWin-Win-Win
    • そして、自分1人でそうした決定をできる一人っ子は、実は最高

というような内容だと思う。

介護は治療ではなく撤退戦、ということも繰り返し書かれていて、確かに自分もどこか治療の余地があるのではないかといったことをぼんやり思っていた気がする。多分それこそそう思いたいから思ってる、以上のことは無いだろう。 そしてこの撤退戦は、ビジネスマンの持つ成果主義的・成長主義的・自責思考的なマインドと非常に相性が悪いので発想を転換する必要がある、という指摘も納得感があった。

そして自分はこの本を読んだだけで辛くなってるくらいなので、多分仮に同居して介護したらまず間違いなくおかしくなるだろうな、ということも想像できた。

そういうわけなので、会社も介護休暇的なことをやるときはうまくやらないと燃え尽きて離職リスクがあるよ、という話もたしかに、となった。家族主義的な価値観がけっこう無批判に受け入れられてるような気がするけど、そうじゃないよね、というところは冷静に向き合っていきたい。

あとは、別にお金をかけたりすれば良いというわけでは無く、本人の価値観に合わせた介護をするのが本当の幸せに繋がる的な話も繰り返されていて、その中でも「たばこを吸って幸せな人生とたばこをやめさせられて不機嫌な人生のどっちが良いですか?」という話も刺さった。多分これは、実際にたばこをやめさせられた祖父を見てるのもありそう。 別の何かで見かけた「人生には毒だけど、毒の無い人生なんて面白くも無い」的なメッセージも自分の印象に残っていて、人間は別に合理性のために生きてるわけじゃないよね、と思う。

そういう意味では、子供以外の方法で支援の仕組みに自分の価値観を伝える方法をどうするのか、というのは自分が介護されることが現実味を帯びてきたらちゃんと考えておいた方が良さそう。

まあそんな感じで、得たいと思っていた心構え的なところは存分に得ることができた気がするので、とても満足しました。

多分本当はバランスを取る意味で真逆の主張をしている本も併せて読んだ方が良い気がしてるんだけど、そういう本は軽く探した限りでは見つけられなかった。 仮に見つかったとしても、ちょっと連続して読む元気は無い……。

将来的に福祉がどうなってるのかとか色々懸念はあるけど、一方で技術の進歩による変化もあると思うので、その辺はまだあまり深く考えずにいようと思う。


そしてこの本を読んで人生の終わりというものを改めて意識させられて、介護とは関係無く自分も自分の価値観にちゃんと向き合わないといけないな、という気持ちを強められた(そんなようなことも本に書かれていた)。

多分これまではWill, Should, CanみたいなやつでいうとShouldやCanを中心に広げてきたけど、なんかそろそろそっちのほうはある程度見えてきて自己理解も十分に深まった気がするし、なんにせよ時間は有限なので、もっとWillの方に目を向けてみても良いんじゃ無い?という話かも知れない。

本の最後の方でも収益最優先をやめたら収入が逆に増えたみたいな話も出てきてて 仕事が楽しいことは大事なことだなと思い直した - 下林明正のブログ で考えてたような話だなと思ってるんだけど、Willに目を向けることが結局ShoudやCanも広げるきっかけにもなるかも知れないし、ならないかも知れない。 どうせ誰も自分の人生の責任は取ってくれないし、VUCAってことで仮説を持って色々やってみたら良い気がする。

ここ半年強くらいライフプランニングについて考えてみているけど、多分そういう何を大事にするのかというのが核心なんだと思う。

そしてこういうこと考えてるのめっちゃおっさんっぽいと感じるけど、多分また10年後はあのころは若かったなと思ってそう。